【職種別】ゲームクリエーターの仕事内容は?めざす方法や必要な資格・スキル
ゲーム制作や開発に関わるゲームクリエーターは、ゲーム業界の中でも人気の職種です。
ゲームが好きな方なら憧れの職業の1つかもしれません。
そこで本記事ではゲームクリエーターの仕事内容や年収、ゲームクリエーターとして働くにはどうすれば良いか等を詳しく解説します。
ゲームクリエーターをめざしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ゲームクリエーターとは
ゲームクリエーターとは、ゲームアプリの開発やゲームソフトの制作に関わる人々の総称です。
現代のゲームは、画像・シナリオ・音楽・プログラミング等、ゲーム制作に必要な分野のスペシャリストが協力し合い、各方面の専門的な技術を集約させて一つの作品をつくり上げています。
そのスペシャリストの集団を総称した呼び名がゲームクリエーターです。
ゲーム制作の流れ
ではゲームはどのような工程でつくられているのでしょうか。
ここからはゲーム制作の全体の流れについて見ていきましょう。
ゲームの完成に至るまでは大きく分けて6つの工程があり、工程ごとにゲームクリエーターの役割がこまかく分かれています。
1.企画
まずはゲームプランナーがユーザーのニーズ、売れ行きが見込めるか等を考慮し、ゲームの核となる企画を作成します。
2.プロトタイプの試作
企画をもとに少数のゲームプログラマー達が、試作版(プロトタイプ)を制作します。
3.基本設計
ゲームプランナーが企画をもとにした仕様書を作成し、ゲームプログラマーやCGデザイナーがゲームの基本構造の設計やキービジュアルの制作等を行います。
4.アルファ版制作
まずは、ゲームに不可欠な要素で構成されるアルファ版を制作します。
5.ベータ版制作
次に、アイテムやクエスト等のサブの要素も加え、ほぼ完成形となるベータ版を制作します。
6.マスター制作
最後にゲームバランスを調整し、こまかい不備や不具合がないか最終テストを行います。
ゲームクリエーターの仕事内容①管理・企画系
ゲーム制作におけるゲームクリエーターの仕事内容は、大きく分けて管理・企画系、制作系の二つに分かれます。
それぞれの職種や仕事内容について紹介していきましょう。
ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーは、ゲームの制作の全体を取りまとめる仕事です。
予算やチーム編成、発売時期や販売戦略等、ゲーム制作の全般にわたり指揮を執ります。
ゲームディレクター
ゲームディレクターの仕事は、ゲーム制作の現場を管理することです。
制作スケジュールの管理はもちろん、ゲームプロデューサーからの指示を現場に的確に伝える役割も担っています。
ゲームプランナー
ゲームプランナーは、新たなゲーム開発の際の企画を考え、企画書や仕様書を作成する仕事です。
プロデューサーやディレクター、スポンサーからの要望に応えつつ、ゲームのこまかい仕様や設定にも関わっていきます。
ゲームクリエーターの仕事内容②制作系
制作に関わる職種や仕事内容を紹介します。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームを仕様書通りに動かすことが仕事です。
ゲームに登場するアイテムやキャラクターが動く、背景が変わる、BGMが流れる等、ゲーム上の動きはすべてプログラムされたものです。
シナリオライター
シナリオライターは、ゲームのストーリー展開やキャラクターの設定を考案し、台本(シナリオ)を作成します。
RPGのようにゲームのジャンルによっては、キャラクターのセリフやストーリーの内容が、ゲーム全体の評価に大きく関わります。
ゲームはシナリオをもとにつくられるので、ストーリーやキャラクター設定を決めるシナリオライターはゲームづくりの根幹を担う職種と言えます。
CGデザイナー
CGデザイナーは、最新の技術を駆使しCGグラフィックスを制作する仕事です。
スマホのアプリや家庭用ゲーム機等、ゲームで使用される2次元や3次元のCGや動きのあるCG映像を制作します。
ゲームのCG画像では、異世界を表現できる美しいものの他、リアルなものが求められることが多いのも特徴として挙げられるため、高いレベルのCG技術が要求される職種です。
サウンドクリエーター
サウンドクリエーターは、ゲーム内の音楽を担当する仕事で、具体的には効果音やBGM等の制作を行います。
ゲームの演出を盛り上げるための必要な要素です。
ゲームクリエーターになるには
ゲームクリエーターになるための一般的な方法は、ゲーム会社に就職し、まずはスタッフとして働くことです。
専門学校卒以上を採用条件としているゲーム会社が多く、大学や短大、専門学校等で専門分野を学んでおくと就職にも有利になるでしょう。
なぜなら、採用試験では筆記試験や書類選考、面接に加え、過去の作品の提出を求められるケースが多いからです。
ゲームクリエーターとして就職するためには、専門的知識やゲーム制作に関するノウハウを学べる専門学校のゲーム学科に通うのも一つの方法です。
中には学校に通わず、独学でプログラミング技術やグラフィックデザイン等の知識やスキルを身につけて、ゲーム会社に自分の作品を持ち込む人もいるようです。
ゲームクリエーターの仕事は、学歴よりもセンスや実力が評価される職種でもあります。
そのため稀なケースですが、独学でも能力が高く評価されれば、そのままゲーム会社で採用される可能性もあります。
ゲームプロデューサー、ゲームディレクター等の企画や管理の職種をめざすには、知識やスキルだけでなくコミュニケーション能力やマーケティング能力等が重視されるため、他の職種を通じて経験を積むことも必要です。
ゲームクリエーターに必要な資格やスキルは?
ゲームクリエーターとして働くために必須の資格は特にありませんが、就職するにあたって役立つ資格はいくつかあります。
CGクリエーターをめざしている場合は、CGの基礎知識や現場で活用できる知識を身につけられる「CGクリエイター検定」が役立つでしょう。
「マルチメディア検定」は、マルチメディアの処理技術等が学べるのでゲームアプリの開発にも役立つ資格です。
しかしゲーム業界では資格の有無はあまり重視されません。
資格よりもプログラミング能力、デザインの知識やセンス、企画・分析力、コミュニケーション能力等が重視される傾向にあります。
>>ゲームクリエーターに必要な資格は?有利な資格や試験内容もご紹介
ゲームクリエーターのやりがいや魅力
ゲームを制作する目的は、「ゲームで人を楽しくさせること」ではないでしょうか。
おもしろいゲームをつくるためにさまざまなスペシャリストが集結し、一から作品をつくり上げることは大変な作業ですが、その分作品が完成した時の達成感は何物にも代えられないものでしょう。
またゲームクリエーターの仕事を通じて得られるプログラミングスキルやデザイン能力等は、ゲーム業界以外でも役立つ能力です。
スキルを身につけていれば、他業界への転職の場合にも強みになります。
ゲームクリエーターの年収
ゲームクリエーターの平均年収は約548万円です。
令和3年分民間給与実態統計調査によると、2021年の日本の平均給与が約443万円(2021年12月31日現在)なので、比較すると少し高めと言えます。
ちなみにトップクリエーターと呼ばれる人の平均年収は1000万円以上と想定されます。
ゲームクリエーターの将来性
今後もゲームの需要は高まっていくと予想されており、ゲーム業界は発展が予想されます。
同時にこれからもゲームクリエーターの需要は高まるでしょう。
現在は世間のトレンドやニーズを上手く汲み取ったゲームが求められています。
特にゲームの内容をプランニングするゲームプランナーは、これからの時代にさらに重要な役割となるでしょう。
まとめ
ゲームクリエーターは、将来性の高い人気の職種です。
同時に専門的な知識やスキルが求められる仕事でもあります。
ゲーム制作に必要なスキルや経験を得るには、専門学校のゲーム学科で本格的に学ぶのも選択肢の一つでしょう。
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