イラストレーターの平均年収は?年収をアップする4つの方法を解説

イラストレーターは、ゲーム・出版・広告・グッズ等幅広い業界で活躍できる人気の職業です。しかし、「実際どれくらいの年収なの?」「フリーランスだとどの程度収入があるの?」と気になる人も多いはず。
この記事では、イラストレーターの平均年収を雇用形態や経験年数別に詳しく解説し、収入アップのための具体的な方法も紹介します。
- 1.イラストレーターの平均年収は?
- 1-1.フリーランスのイラストレーターの年収と単価相場
- 1-2.短時間労働者のイラストレーターの年収
- 2.イラストレーターの平均年収【経験年数別】
- 3.イラストレーターの年収をアップする方法
- 3-1.条件の良い会社に転職する
- 3-2.フリーランスとしての活動を行う
- 3-3.数多くの案件を受注する
- 3-4.1枚あたりの単価を上げる
- 4.イラストレーターになるには?
- 4-1.社会人からイラストレーターをめざすには
- 5.イラストレーターの仕事内容
- 6.まとめ
<目次>
イラストレーターの平均年収は?
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和6年度(2024年度)のイラストレーターの平均年収は453万円となっています。
全職業の平均年収が478万円であるのと比較すると、多少下回ってはいますが平均的な年収であると言えます。
フリーランスのイラストレーターの年収と単価相場
フリーランスのイラストレーターは、案件単位で収入が決まります。
1枚あたりの単価は5,000円〜10万円程度と幅があり、クライアントの規模や依頼内容によって大きく異なります。
例えば、月に10件の依頼を受けた場合、単価が5,000円なら月収は5万円、年収は約60万円。一方、単価が10万円なら月収100万円、年収1,200万円となります。このように、受注件数と単価の掛け合わせによって年収の幅が広がるのが特徴です。
短時間労働者のイラストレーターの年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和6年度(2024年度)の短時間労働で働くイラストレーターの時給は1,571円となっています。
例えば、1日8時間、週5日働く場合は、約327万円の年収、1日6時間、週3日働く場合は、年間で約147万円の年収となります。
働き方のスタイルに応じて収入を調整しやすいのも、イラストレーターという職業の特徴の一つです。
イラストレーターの平均年収【経験年数別】
イラストレーターの平均年収は、経験年数によっても異なります。
| 経験年数 | 平均月収 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 0年目 | 25.3万円 | 約303.6万円 |
| 1〜4年目 | 26.69万円 | 約320.3万円 |
| 5〜9年目 | 28.82万円 | 約345.8万円 |
| 10〜14年目 | 30.96万円 | 約371.5万円 |
| 15年以上 | 39.41万円 | 約472.9万円 |
参考データ:職業情報提供サイト「job tag」
イラストレーターとしての年収は、経験を重ねるごとに徐々に上昇していく傾向にあることが分かります。
特に15年以上のベテランになると月収・年収ともに大きく伸びており、長期的にキャリアを積むことで高収入を得られる可能性が高まります。
一方で、0年目から5年目までの年収差は比較的緩やかであり、駆け出しの時期は収入面での大きな伸びを期待するよりも、実績づくりやスキルアップに注力するフェーズと言えます。
イラストレーターの年収をアップする方法

イラストレーターとしての年収を上げるためには、スキルだけでなく働き方や営業戦略も重要です。4つのポイントに分けて見ていきましょう。
条件の良い会社に転職する
企業でイラストレーターとして活躍したいと考えている場合、今より条件の良い会社を選ぶのがシンプルな方法です。
年収に直結する要素としては、
- イラストの需要が高い業界かどうか
- 評価制度が明確にあるか
- 昇給・賞与の仕組みがあるか
といった点が挙げられます。
例えば広告業界やゲーム業界は、イラストを主軸とした制作案件が豊富で、貢献度に応じた報酬体系を設けている企業も多く見られます。こうした企業では、成果が収入に反映されやすく、年収アップの機会も比較的多いのが特徴です。
一方で、小規模な制作会社やデザイン事務所では、イラスト業務の比重が低かったり、昇給の機会が限られていたりする場合もあります。そのため、希望する働き方と年収のバランスを見極めることが大切です。
企業ごとの待遇や評価基準を事前にしっかり調べておくことが、年収のアップにつながります。
フリーランスとしての活動を行う
フリーランスのイラストレーターとして活動すれば、案件単価を自分で設定できるため、努力次第で年収を大幅に伸ばせます。クラウドソーシングやSNSを活用し、実績を積みながら継続顧客を増やすのが成功のコツです。
また、完全に独立するだけでなく、会社員として働きながら副業(複業)としてフリーランスの活動を両立することで、安定した収入を確保しつつ年収アップを狙うことも可能です。
数多くの案件を受注する
単価が低くても、案件数を増やすことで年収アップが可能です。例えば、1枚5,000円の案件を月20件受ければ月収10万円、年収120万円。複数クライアントで並行すれば年収300万円以上も狙えます。
さらに収入を伸ばすには、営業で依頼主を増やすこと、売れる作品が何かを理解することも重要です。売れるイラストが描けるようになれば、高単価の依頼を受けられる可能性が高まり、継続的に仕事を得て年収アップにつながります。
1枚あたりの単価を上げる
イラストレーターとして年収をアップさせるためには、1枚あたりの単価を上げることもポイントとなります。
制作時間・クオリティ・納期対応力等を明確に提示し、クライアントからの信頼を得ることが重要です。さらに、ポートフォリオの充実、SNSでの作品発信、得意なジャンルの強化といった取り組みも効果的です。
これらを継続することで、イラストレーターとしての評価が高まり、仕事の単価が上がりやすくなります。
イラストレーターになるには?
イラストレーターになる一般的な道としては、専門学校等で基礎的なスキルを身につけ、イラスト関連の会社に就職するルートが一般的です。
また、独学でスキルを習得し、コンクールに作品を応募したり、SNSで作品を発信したりすることで実績を積み、フリーランスとして活躍するケースも増えています。
社会人からイラストレーターをめざすには
社会人からイラストレーターをめざす場合、まずはPhotoshopやIllustrator等といったツールの基礎スキルを身につけることが第一歩です。
企業への就職をめざす場合は、イラストレーターを募集している会社に応募することになります。ゲーム業界以外でも、医療系パンフレットや出版物を扱うデザイン事務所等、イラストスキルを求める企業は意外と多く存在します。これらの企業では、イラストだけでなくグラフィックデザインのスキルも求められる場合があり、求められるスキルのレベルは企業ごとに異なります。
一方でフリーランスのイラストレーターとして活動する場合は、自ら営業活動を行って依頼先を開拓する必要があります。出版社に作品を持ち込んだり、個展を開いて関係者の目に触れる機会をつくる他に、イラストレーター年鑑に広告を掲載したり、クリエーターEXPO等の展示会に出展する方法もあります。また、毎月一定量の仕事を依頼してくれる企業との契約をめざすのも一つの手です。
また、イラストレーターは年齢問わずめざせる職種ですが、実際に活躍しているイラストレーターの年齢は20〜40代の方が多くなっています。
>>イラストレーターとして活躍できる年齢は?3つの働き方を徹底解説
イラストレーターの仕事内容
イラストレーターの仕事内容は多岐にわたります。代表的な業務内容は以下の通りです。
- ゲーム・アニメ用キャラクターデザイン
- 書籍・雑誌の表紙や挿絵の制作
- Webサイトや広告用ビジュアルの作成
- SNS用アイコン、YouTubeサムネイル等のデザイン
- グッズやパッケージ、ロゴのデザイン
- Vtuberやメタバース関連イラストの制作
また、仕事は次のような流れで進められるのが一般的です。
- 依頼をもらう
- 要望を聞く
- 要望に合わせたラフを送る
- 制作する
- 修正する
イラストレーターは制作力だけでなく、クライアントの要望を的確に引き出し、必要な情報(納期、使用媒体、納品形式等)を整理するコミュニケーション能力や、納期に遅れずに制作を完了させるスケジュール管理能力も必要になってきます。
詳しくは下記の記事も併せてご覧ください。
まとめ

イラストレーターの平均年収は令和6年度(2024年度)で453万円です。
イラストレーターの年収は働き方や就職先次第で大きく変わるため、平均以上の年収も十分にめざせる業界です。経験を積み、案件単価を上げ、SNSでの発信力を高めることが年収アップのカギ。
好きなことを仕事にしながら、キャリアと収入の両立をめざす人にとって、イラストレーターは夢のある職業と言えるでしょう。
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