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イラストコラム

イラストの依頼を効率よくこなす方法とは

イラストレーターは、クライアントから仕事の依頼を受けてイラストを描くことになります。特にフリーランスのイラストレーターであれば、依頼を受けてから納品までのすべての工程を自分で管理、遂行しなくてはいけないため、業務の効率はとても大切になります。仕事の進め方を間違えてしまうと、無駄に時間を割いてしまうことになってしまって非常にもったいないですよね。そこで今回は、イラストの依頼を効率よくこなす方法についてお話ししていきます。

効率の良くない仕事の進め方

イラストのプロである以上、依頼を受けた後はこまかな確認をせずとも、一回で完璧な状態で納品するというのがカッコよく感じますよね。この方法は一見、スマートでかつ最もスムーズな方法であるように見えるでしょう。しかしこの方法が結果的に最も早くなるのは、本当に一発でOKが出た時のみ。実際には、クライアントとイラストレーターが打ち合わせもままならない状態で全く同じイメージを想像できるということは、滅多にありません。この方法の場合、修正依頼が来た時が非常に大変です。少しの手直し程度ならさほど問題はありませんが、構図からクライアントのイメージと違っていたような場合には、イチから描き直さなくてはいけないのです。イラストレーターの仕事において、修正なしで通るということはとても稀です。一回で仕上げようとは考えず、打ち合わせを重ねてクライアントとイメージを擦り合わせながら、完成に近づけていく意識でイラスト制作を進めていくことが望ましいでしょう。

イラストの依頼を効率よくこなすポイント

ここからは、実際にイラストの依頼を受けた後に、効率よく仕事をこなしていくためのポイントを詳しくお話しします

ヒアリング

依頼を受ける際、まずは入念に依頼内容を確認して整理しておくと良いです。この段階でクライアントの意図をしっかりと捉えておくことで、完成後に修正箇所が大量に発生してしまうようなことを防ぐことができます。確認しておくべき事項としては、

  • 制作の内容(何をどのように描くのか)
  • イラストのサイズ
  • イラストの使用用途(Webサイト用、SNS用等)
  • 納期
  • 予算

等があります。特に制作の内容に関しては、作業の進捗に大きく関係してくるため、しっかり聞いておきましょう。イラストの使用用途も聞いておくと、そのイラストの目的やターゲット等が分かり、制作の参考にすることができるはずです。

スケジュールの報告

ヒアリングした内容をもとに、納期から逆算してスケジュールを立て、クライアントに報告します。クライアントにはじめに制作の全体図を把握してもらうことができるため、安心感を与えることができるでしょう。

ラフの作成

イラストを描く際、ヒアリングの内容をもとにまずはいくつかのパターンのラフ案を作成しましょう。あまり時間をかけすぎないように簡潔に、構図が伝わる程度のものを用意して提出します。具体的にイメージ化することでクライアント側も意見が出しやすくなり、スムーズにデザインを決めていくことができます。

下絵の作成

決定した構図のラフ画を、本格的に線画に描き起こしていきます。線画が上がったら、この時点でも一度クライアントに確認してもらいましょう。着色後の修正は大変な作業になってしまう場合があります。しかし線画の段階であれば、修正にもある程度対応がしやすいため、ここでの確認は必要な手間だと言えます。

着色

線画のOKがもらえたら、いよいよ着色をして提出します。着色の際には、色別にレイヤーを分けておくようにしましょう。第一稿の段階では、色の修正依頼が来ることはザラにあります。レイヤーを分けておくと細かな色の変更や修正もスムーズに行えるため、効率的です。

重要なのは「工程を行き来しない」こと

イラストの依頼を効率よくこなすためには当然、作業工数をより少なくすることが必要です。そのためには、「工程を行き来しない」ということが前提になります。例えば線画を提出したのにもかかわらず「構図から変えてほしい」という修正依頼が来たり、着色して提出した後に「人物のポーズを変えてほしい」という修正依頼が来たりしてしまうと、イラストレーターは非常に困ってしまいますよね。そういった、1つ2つ前の工程に戻るような修正は面倒臭く、また余計な時間をとってしまうため効率が格段に落ちます。それを避けるためにも、事前に制作スケジュールを共有したうえで、各(トルツメ)工程ごとにクライアントの確認・承認をもらうということを徹底するのが理想的でしょう。

まとめ

イラストの依頼に対して、打ち合わせもせずに一発で提出するというのは、カッコよく感じられます。しかし多くの場合、この方法はとても効率の悪い仕事のやり方になってしまいます。一つひとつの工程でしっかりと確認してもらい、密に打ち合わせをしながらイラスト制作の仕事を進めていくことで、結果的にとても効率的に依頼をこなすことができるでしょう。