イラストレーターの仕事内容を業界別に詳しく解説
イラストレーターと言えば絵を描くのが仕事ですが、具体的な仕事内容までイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
イラストレーターをめざすなら、プロの仕事内容を知ることが大切です。
今回はイラストレーターの仕事内容を、業界別に解説しましょう。
イラストレーターの仕事の流れ
どの業界のイラストレーターでも、仕事の流れは共通しています。
イラストレーターの仕事は、次のような流れで行われます。
打ち合わせ
打ち合わせは、依頼主から「どんなイラストが必要なのか」を確認する大事な業務です。
打ち合わせは基本的に営業が行い、イラストレーターに情報を共有しますが、イラストレーターも同席することもあります。
フリーランスのイラストレーターだと、営業の役割を自分で行う場合も。
ラフ作成
打ち合わせをもとに、ラフを作成してイメージを共有します。
ラフの段階なら、依頼主のイメージと違っていた場合でもすぐに修正できます。
ラフはあまり時間をかけず、「おおよそのイメージが伝わればOK」と考える人が多いです。
早い人だと1枚10分程度で完成させます。
ラフを何パターンか作成し、依頼主のイメージに最も近いものを選んでもらう場合もあります。
清書
ラフが決定したら、清書です。
案件にもよりますが、1枚2〜3日かけて清書を行います。
清書の後もちょっとした修正依頼がある可能性もありますが、ラフでしっかりイメージを共有していれば、大幅に描き直しをすることはありません。
納品
多くのイラストレーターは、必ず期日に間に合うよう納品することを意識しています。
期日をしっかり守ることが信頼につながり、次の仕事を受けやすくなるからです。
データで納品することが多いため、イラストレーターはファイル形式を事前に確認する必要があります。
サンプルの確認
印刷媒体やグッズの仕事では、必要に応じてサンプルを確認します。
画面上で見る色と紙や実物で見る色は異なるため、こうしたチェックを行うのです。
サンプルの色がイメージと大幅にずれてしまう場合は、データを修正する可能性もあります。
イラストレーターの仕事内容
イラストレーターの仕事の流れはつかめたでしょうか。
続いて、イラストレーターの仕事内容を業界別に詳しく紹介します。
広告業界で働くイラストレーター
広告業界で働くイラストレーターは、商品やサービスの広告に使用されるイラストを手がけます。
具体的には、ポスターやCM、雑誌広告、新聞広告、Web広告等です。
広告主の企業に就職すると、インハウスと呼ばれ、自社製品の広告に使用されるイラストを担当します。
一方、制作会社に就職するとアウトソースと呼ばれ、さまざまな広告主の商品やサービスに関するイラストを手がけます。
広告主の要望に応えることが特に重視される業界なので、打ち合わせやラフ作成、チェックが念入りに行われるのが特徴です。
出版業界で働くイラストレーター
出版業界はイラストレーターにとって馴染み深い業界で、雑誌や書籍で使用されるイラストを担当します。
出版社から依頼を受け、イラスト制作を行うのが主な仕事です。
イラスト単体の他、デザインスキルもあれば書籍の表紙や雑誌の1ページを丸ごと担当できる可能性もあります。
ゲーム業界で働くイラストレーター
ゲーム業界のイラストレーターは、仕様書をもとにイラストを制作します。
仕様書には、ゲームの世界観やキャラクター設定等が描かれています。
「企画から携わり、自ら考えた設定をもとにイラストを手がけたい」という方は、キャラクターデザイナーやアートディレクターへスキルアップするのがお勧めです。
イラストレーターになるには
イラストレーターになるには、スキルを身につけることが最も重要です。
ここで言うスキルとは、画力はもちろん、デザインスキルやデジタルスキル等も含みます。
業界によっては、3DCGやキャラクター設定のスキル等も必要です。
こうした幅広いスキルを身につけるには、イラスト専門学校に通うのがお勧めです。
イラスト専門学校は職種別に学科やコースが分かれていて、めざす職種に必要なスキルを効率良く学べます。
必要な資格
イラストレーターになるために、必要な資格はありません。
ただし、持っていると就職に有利になる可能性がある資格や、スキルアップになる資格はあります。
イラストレーターをめざす方は、次のようなデジタルスキルを証明する資格を取得するのがお勧めです。
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- CGクリエイター検定
まとめ
イラストレーターの仕事の流れは、次の通りです。
- 打ち合わせ
- ラフ作成
- 清書
- 納品
- サンプルの確認
まずは仕事の流れを理解し、続いて業界ごとに必要な知識やスキルを覚えることが大切です。
専門学校デジタルアーツ東京では、企業からのイラスト制作の依頼を受けることで、学生のうちからイラストレーターの仕事を経験できます。
仕事としてのイラスト制作や企業とのやりとりを経験し、即戦力をめざしましょう。
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