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アニメコラム

ステージングとは?効果や要素を具体例と共に解説

ステージングとは?効果や要素を具体例と共に解説

アニメーションの制作に欠かせないテクニックの1つが「ステージング」です。ステージングを上手に活用することで、視聴者を引き込める魅力的なアニメーションをつくれるようになります。

この記事ではそんなステージングについて、効果や要素を解説します。

ステージングとは?

アニメーションにおいてステージングとは「演出」と言い換えられ、アイデアを明確に表現するためのテクニックを指します。

アニメーションを見ている中で、以下のようなシーンを目にしたことはありませんか?

  1. ① 巨大な敵を登場人物達が見上げるシーン
  2. ② 学校等で大勢の生徒に紛れている主人公が中心に描かれるシーン
  3. ③ アイテムがアップで描かれるシーン

①は下から見上げるアングルで描くことで、敵の巨大さを強調しています。②は多くの登場人物がいる中で主人公を中心に描くことで、物語の主要人物であることを表しています。③はアイテムにフォーカスをあてることで、それが重要な役割を持つことを視聴者に伝えています。これらはすべて、ステージングのテクニックを取り入れた表現方法の一種です。

ステージングの効果

先程ステージングとは「アイデアを明確に表現するため」のテクニックだとお伝えしました。このステージングの目的や効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。

アニメーションを制作するにあたって、視聴者を引き込める魅力的な作品をつくることが制作者達にとって重要であることは言うまでもありません。では、視聴者を引き込める作品とはどんな作品でしょうか?

答えは複数あるものの、まず大前提として「視聴者が理解できる作品」であることが必須です。

例えばアクションシーンで、どんな戦闘が繰り広げられているのかが伝わってこなければワクワク感やハラハラ感は半減してしまいます。数多くいる登場人物の中で誰に注目すれば良いか分からなければ、主要人物の重要な行動や仕草を見逃してしまうかもしれません。それではアニメに入り込めず、作品に対する魅力も感じにくいことでしょう。

  • 画面のどこを見れば良いか
  • 誰、何に注目すれば良いか
  • 現在のシーンでどんな情報を伝えたいのか

このような内容をさりげなく、それでいて分かりやすく示すことで、制作者達は視聴者に理解を促します。ステージングはそのためのテクニックなのです。

ステージングの要素と具体例

ステージングの要素と具体例

アニメーションにおけるステージングには、主に以下の4つの要素が必要に応じて取り入れられます。

カメラワーク

画面に映すもの、映さないものを取捨選択したり、映す場合はどのように映すかを決めたりすることです。先程挙げた「①巨大な敵を登場人物達が見上げるシーン」はカメラワークに工夫を凝らした表現の一例です。

他にも一人称視点で登場人物を映し、少しずつカメラを寄せることで、その人物に何者かが近づいていることを表現する方法等があります。

画面レイアウト

限られた画面の中で人や物、風景をどのように配置するかを工夫することです。「②学校等で大勢の生徒に紛れている主人公が中心に描かれるシーン」は画面レイアウトを工夫している一例です。

また、画面を縦横に3分割した時に、線のクロスする部分は目線が止まりやすい傾向にあります。このルールをふまえて注目してほしいものを線のクロスする部分に配置することで、自然と視聴者の目を引きやすくなります。

演出方法

視聴者に感情移入してもらうために、登場人物の仕草や周囲の雰囲気を工夫することです。登場人物が悲しんでいる時に雨が降る描写は、雰囲気や風景を利用して登場人物の心情を演出する代表的な方法の1つです。

さらに、ホラー映画は夜をはじめとした暗いシーンが多いですが、これも定番と言える演出方法で、画面を暗くすることで視聴者の恐怖感を煽っています。

シルエット

登場人物の動きが明確に伝わるようにポーズを工夫することです。その人物を黒で塗りつぶしたシルエットだけの状態でも「何をしているか」が伝わるように描くことで、激しい動作を伴うシーンでも、視聴者は登場人物の動きを理解し、ついて行くことができます。

アニメ制作の手順

上記で解説したステージング等のテクニックを取り入れつつ、アニメーションは以下のような手順で制作されます。

構想を考える

テーマやストーリー、登場人物、世界観等の構想を考え、全体の流れや大枠を決めておきます。

絵コンテをつくる

以下のような情報と共に、アニメーションのイメージを静止画で表します。

  • シーンごとの構図
  • 登場人物の動きやカメラワーク
  • セリフや効果音
  • カットの秒数
  • シーン番号とカット番号

原画を描く

アニメーションの基となる線画を作成します。

中割りを描く

原画と原画をつなぐ線画を作成します。

動画化する

コマの秒数を決めて原画と中割りを配置し、セリフや効果音、BGM等を追加することで動画化します。

まとめ

まとめ

この記事ではステージングについて、効果や要素を解説しました。

ステージングを意識したアニメーションは、制作者の意図を視聴者に伝えやすくなります。その結果、視聴者は魅力的なアニメーションとして感じやすくなるため、アニメ制作をするのなら、ステージングのテクニックはぜひとも身につけておきたいところです。

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