CGアニメとは？従来のアニメとどう違う？つくり方や仕事についても紹介
- 1.CGアニメとは？
- 2.CGアニメの特徴
- 2-1.リアリティのある表現ができる
- 2-2.シーンに応じて環境を変更できる
- 3.従来のアニメとCGアニメの違い
- 4.CGアニメのつくり方
- 4-1.三面図の作成
- 4-2.モデリング
- 4-3.テクスチャリング
- 4-4.リギング
- 4-5.スキニング
- 4-6.レンダリング
- 5.CGアニメの仕事をめざすなら
- 6.まとめ
もくじ
「CGアニメ」という言葉を聞いたことはありませんか？
普通のアニメとどう違うのか、どんな良さがあるのか気になりますよね。
本記事ではCGアニメの概要や、従来のアニメと比較した時の特徴、制作に関連するメリット、一般的なつくり方の流れ等を解説します。アニメが好きな方や、将来アニメの仕事に就きたい方はぜひご覧ください。
CGアニメとは？
CGとは「Computer Graphics」のことで、デジタル技術を駆使して描かれた画像や映像のことを指します。従来のアニメは手描きやデジタル作画によって制作されますが、CGアニメはこのCG技術を利用して制作されます。
CGアニメの代表作としては、「ドラゴンボール」や「ワンピース」、「鬼滅の刃」、「進撃の巨人」等があります。
CGアニメの特徴
従来のアニメと比較した時のCGアニメの特徴は以下の通りです。
リアリティのある表現ができる
CGアニメは、手描きやデジタル作画に比べてキャラクターや背景がリアルに描写されているのが特徴です。ディテールや質感の再現度が高く、まるで仮想世界にいるような感覚を得られます。
キャラクターの動きも、CG技術が使われていることでいっそうリアルに表現されています。特にアクションシーンや戦闘場面等は、重力や摩擦等を考慮した手描きでは難しい表現が可能なので、とても迫力があります。
シーンに応じて環境を変更できる
CG技術を駆使すると、天候や時間帯、季節等を自在にコントロールできます。これによりシーンごとの雰囲気やキャラクターの表情等をこまかに調整でき、より魅力的な表現が可能となっています。
従来のアニメとCGアニメの違い
続いて、従来のアニメとCGアニメを比較した時の、CGアニメならではのメリットを見ていきましょう。
CGアニメならではのメリットとして、まず挙げられるのが効率性の高さです。背景の再利用やアニメーションの転用等ができることから、CGアニメは従来よりもスピーディーな制作が可能です。
それでいて作画のクオリティにブレがなく、一定しているのも大きなメリット。作品を通して統一感のある印象になります。
さらに、特殊効果やカメラワークを工夫することにより、リアルでダイナミックな演出ができます。冒険ものや戦闘もの等、迫力が求められるアニメとは特に相性が良いと言えるでしょう。
CGアニメのつくり方
CGアニメの制作は、一般的に以下の流れに沿って行われます。
1.三面図の作成
三面図とは、物やキャラクター等の対象物を正面、平面（上）、側面（横）の三方向の視点から描いた図のことです。最初に三面図を作成することで、一方向からでは見えない物やキャラクター等のデザイン、構造についても、情報を明確にできます。
2.モデリング
モデリングとは、最初に作成した三面図を使い、立体的なポリゴンをつくる作業です。ポリゴンはCGアニメの基礎となるものであり、モデリングの作業は精密さが重要視されます。
3.テクスチャリング
テクスチャリングとは、モデリングで作成したポリゴンに色や質感を付与する作業です。このテクスチャリングの作業によって、ポリゴンがリアルな見た目の物やキャラクターへと変化します。
4.リギング
リギングとは、ポリゴンを動かすための「骨」をつくる作業です。このリギングの作業によって、例えばキャラクター等が自然かつ滑らかな動きができるようになります。
5.スキニング
スキニングとは、リギングで作成した骨を、ポリゴンと関連づける作業です。このスキニングの作業によって、骨に応じた動きがポリゴンに反映されるようになります。
スキニングをした後、キャラクター等の動きが不自然な場合は、リギングの作業に戻って骨に調整を行います。
6.レンダリング
レンダリングとは、完成したCGデータを出力する作業です。時間がかかる作業ですが、レンダリングをすることで最終的なCGアニメが完成します。
CGアニメの仕事をめざすなら
CGアニメに興味を持ち、将来関連する仕事に携わりたいと考えている方は「CGアニメーター」をめざしてみてはいかがでしょうか？
CGアニメーターは、CG技術を駆使してアニメの世界をつくりあげる仕事。上述したモデリングやテクスチャリング、レンダリング等もCGアニメーターが行う主な仕事の1つです。
CGアニメーターになるには、デザイン系の専門学校や大学に通うのが一般的です。CG制作ソフトの扱い方をはじめとした専門的な知識や技術を身につけた後、アニメ制作会社や映像制作会社への就職をめざします。特に専門学校は短期間で実践的なスキルを習得できるので、「少しでも早くCGアニメーターとして働きたい」「即戦力を身につけたい」という方にお勧めです。
まとめ
本記事ではCGアニメの概要や、従来のアニメと比較した時の特徴、制作に関連するメリット、一般的なつくり方の流れ等を解説しました。
デジタル化が進んでいる昨今、アニメに関しても手描きではなく、CG技術を用いたCGアニメが増えてきています。クオリティ面や効率面を考えると、CGアニメはますますニーズが高まっていくことでしょう。アニメ業界への就職をめざすならば、CG技術も含めて身につけておくことが推奨されます。
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