【初心者向け】UEFNを使ってゲームを制作!基本的な知識や操作方法を解説
簡単にゲーム制作ができると話題になっている「UEFN」をご存じでしょうか。
UEFNは、世界中で人気を集めるオンラインゲーム「フォートナイト」内で、ステージや仕掛けをつくりゲームを制作し、全世界へ公開ができる機能です。
そこで今回は、初心者でも簡単にゲーム制作ができるUEFNの基本的な知識や操作方法、始め方等を解説します。
初めてゲーム制作に取り組むという方も、この記事を参考に始めてみてください。
UEFNとは?初心者のための基本知識
まずはUEFNについての基本知識を、2023年10月時点での情報を参考に解説しましょう。
フォートナイトのアドオン
UEFNとは、2017年にアメリカのEpic Gamesから登場したオンラインゲーム「フォートナイト」のアドオンです。
正式名称は「Unreal Engine for Fortnite」で、一般的には略称のUEFNで呼ばれています。
フォートナイトではクリエイティブモードでオリジナルの島をつくることができます。
さらにUEFNを使って機能を拡張することで、調光やグラフィック、仕掛け等をよりこまかく表現できます。
2023年3月に登場したUEFNは完全無料で使えてよりこまかく設定をつくりこめることから、ゲーム制作ツールとして人気上昇中です。
推奨要件
UEFNはPC(パソコン)専用ツールのため、必要スペックを満たすPCが必要です。
注目したいのがOSで、Mac非対応のため、Windows10の64ビット(バージョン1909.1350改定以降)のものを使用します。
まずWindowsしか使えないということを覚えておきましょう。
CPUや必要なメモリ等こまかな情報は、一度公式ホームページを確認してみてください。
Unreal Editor For Fortnite公式サイト
使用言語
UEFNで使用するプログラム言語はVerseです。
フォートナイト用のUnreal Engineでゲーム制作するためにEpic Gamesにより開発されたプログラミング言語です。
特徴は、シンプルで初心者でも習得しやすいこと。
プログラミングについて詳しく知りたい方は専門学校で学ぶのもお勧めです。
専門学校デジタルアーツ東京のゲーム学科のゲームプログラムコースなら、プログラミングについて実践を交えながら、より詳しく学べます。
UEFNでできること
UEFNはフォートナイト内でゲームを制作することができるアドオンだとご紹介しましたが、UEFNでゲームを制作するうえでできる特徴的なポイントが2つあります。
制作したゲームを世界中に公開
UEFNでは制作したオリジナルゲームを、島として世界中に公開することができます。
公開された島が多くのプレイヤーに遊んでもらえて気に入られると、運営からエンゲージメント配当を支給されるため、ゲームを収益化させることが可能です。
自分のつくったゲームがお金を生み出すようになるまでは厳しい道のりかもしれませんが、収益化を目標として作業できるのが、UEFNでのゲーム制作において特筆すべきポイントと言えるでしょう。
ただし、公開には「島クリエイタープログラム」に参加する必要があり、参加にはこまかな条件が定められています。
詳しい条件を確認して登録しましょう。
フレンドと共同作業できる
UEFNでのゲーム制作で注目すべき2つめのポイントは、複数のフレンドと同時に共同作業でゲームを制作できるという点です。
クリエイターポータルのチーム機能を利用することで、複数人で同時に仕掛けや要素を付加して1つの島をつくることができます。
一人での作業が不安という方や、友だちと一緒に作業したいという方にはお勧めの機能です。
この機能は、ビジネスや教育の場でも使用されているので、IT業界へ興味のある方は一度使ってみるのも良いでしょう。
UEFNとクリエイティブモードの違い
ここまでUEFNについて解説してきました。
続いて、クリエイティブモードとの違いについても解説しましょう。
クリエイティブモードは、既存のモデルパーツを使ってオリジナルステージを制作し、公開できる機能です。
クリエイティブモードでは、島に設置できる建造物がアセットとして用意されています。
家や砦としてすでに完成された3Dモデルパーツが入っているので、設置するだけで簡単に街や集落なの風景を制作することが可能です。
また、タイマー機能やチェックポイント等の基本的な仕掛けが設置できるようになっており、これらを組み合わせれば、クリエイティブモードでも手の込んだゲームとして完成させることが可能です。
UEFNではクリエイティブモードでできることに加えて、フォートナイト内に用意されていないアセットをインポートして使用したり、アニメーションや3Dモデル等のオリジナル素材を使用したりすることができます。
また、島の地形の変更や共同作業もUEFNならではの機能です。
こういった機能を組み合わせることで、クリエイティブモードよりもさらに自由で繊細なゲームをつくることが可能となっています。
UEFNを使ったゲームのつくり方
ここからは、具体的にUEFNを使ってゲームを制作する方法をご紹介します。
操作方法も簡単に紹介しているので、初心者の方はこちらを参考にしてみてください。
1.UEFNをインストールして入手する
まずはUEFNを入手することから始めます。
Epic Gamesでアカウントをつくり、Epic Games Launcherとフォートナイト、UEFNの3つをインストールしましょう。
2.ステージをつくる
次に、制作するゲームの土台となるステージをつくります。
Epic Games LauncherからUEFNを起動し、新規プロジェクトを作成します。
土台となる島を選び、作成ボタンを押したらUEFN上でフォートナイトを起動させ、セッション開始ボタンを押せば制作開始です。
コンテンツドロワーから使用したいアセット内にあるオブジェクトを配置したり、ランドスケープ機能で地形をつくり変えたりしていきます。
画面の操作には、マウス右を押しながらマウスを動かせば視点が回転し、同じくマウス右を押しながらW、A、S、Dのキーを押すことで視点を前後左右に動かせる機能を使うと効率的です。
3.仕掛けや要素を追加する
土台となるステージづくりが終わったら、仕掛けや要素を付加してゲームをつくりこんでいきましょう。
コンテンツドロワーのDevicesから仕掛けを選んで配置していきます。
詳細タブで仕掛けの範囲やダメージタイプ等の要素を追加できます。
スタートとゴールの仕組みや、タイマー等、さまざまな要素や仕掛けがあるので、組み合わせでより複雑で難易度の高いゲームづくりが楽しめるのがUEFNの魅力です。
設定が終わったらゲームをテストプレイしてみることを繰り返し、さらに完成度を高めていきましょう。
4.オリジナルキャラクターを追加する
クリエイティブモードにはないUEFN独自の機能、オリジナルキャラクターを追加していきます。
追加のために利用するのはアセットストア「Fab」です。
Fabを使えば、UEFNで制作したキャラクターやマップ等をフォートナイトにアップロードできます。
他に、Fabを使わずデータをプロジェクトにインポートする方法も。
よりオリジナリティを高めたい方は、独自のキャラクターをつくってインポートしてみるのも良いかもしれません。
5.制作したゲームを公開する
最後に、制作したゲームを公開しましょう。
ゲームの公開には、クリエイターポータルで島クリエイタープログラムに参加することが必要です。
参加できたら、UEFNを起動し、つくったゲーム(該当のプロジェクト)を開いてセッションを開始させ、プロジェクトタブから「プライベートバージョンにアップロードしています」を選択し、アップロードします。
アップロード後に配布される識別コードが、クリエイターポータルのプロジェクトページ「プライベートバージョン」のタブに表示されていれば、成功です。
さらにUEFN画面プロジェクトタブから「メモリ計算を起動」でメモリ使用量が適正であれば、クリエイターポータルからプロジェクトの公開申請をしましょう。
まとめ
UEFNを使用してゲームを制作する方法をご紹介しました。
フォートナイトになじみのある方であれば、ゲームづくりが初心者の方でも取り組みやすいのではないでしょうか。
使用言語で解説したように、こまかくつくりこむならプログラミング言語の習得がお勧めです。
ゲーム業界の使用言語のスタンダードには、UEとUnityがあります。
専門学校デジタルアーツ東京のゲーム学科では、ゲームプログラムコースでUnityを使ったゲーム開発を学べます。
さらにゲームプログラミングを深く知りたいという方は、資料請求をしてみるところから始めてみましょう。
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