Pythonでゲームはつくれる?つくり方やお勧めのゲームエンジンを解説
プログラミング言語を使ってゲームづくりをしたいと考えた時、選択肢の1つとしてPythonが挙がることがあります。しかしPythonはゲームづくりに用いるプログラミング言語としてはあまり馴染みがありません。Pythonを使ってゲームを開発することは可能なのでしょうか?
この記事ではPythonを使ったゲーム開発のメリットや3つの方法、お勧めのゲームエンジン・ライブラリを解説します。
Pythonでつくれるゲームの種類
Pythonは人工知能(AI)やWebの開発に優れた性能を発揮します。しかし他にも幅広い用途に活用されていて、ゲーム開発も可能です。
開発できるゲームの種類はカードゲーム、パズルゲーム、シューティングゲーム、アクションゲーム等の多岐にわたり、特に2Dゲームの開発に向いています。
実際にPythonを使用して開発されたゲームも多く、あの有名な「スーパーマリオブラザーズ」の一部を再現した例もあります。
Pythonでゲームをつくるメリット
Pythonはシンプルで分かりやすく、読み書きしやすい構文が特徴です。比較的習得しやすいことから、プログラミング初心者の方でもゲーム開発がしやすいというメリットがあります。
また、「ライブラリ」と呼ばれる便利なシステムが多いのも魅力。よく利用される機能を引用できるシステムであり、Pythonはこのライブラリが充実しているのでゲーム開発にも活用しやすいでしょう。
Pythonを使ったゲームのつくり方
Pythonを使ったゲームのつくり方には以下の3つの方法があります。
- ゲームエンジンを使う
- ゲーム用ライブラリを使う
- 自分でコードを書く
それぞれ詳しくご紹介します。
ゲームエンジンを使う
ゲームエンジンとはゲーム開発に必要な機能があらかじめ備わっているソフトウェアです。例えばゲーム内グラフィックやサウンド等をつくることができます。
感覚的にゲームをつくれることから、プログラミングやPythonの勉強を始めたばかりの方にお勧めです。
ゲーム用ライブラリを使う
先述したライブラリのうちゲーム用に用意されたものを使用する方法で、Pythonでのゲーム開発においてはゲームエンジンと並んでよく利用されています。
一般的なゲームの機能や画像等がまとまっていて、こちらも手軽にゲーム開発ができる方法です。利用するライブラリによっては、Pythonだけでゲーム開発が完結する場合もあります。
自分でコードを書く
もちろん、自分でコードを書いてゲーム開発をすることも可能です。効率は度外視になりますが、完成した時の達成感はひとしおと言えます。
ただし、Pythonやプログラミングの深い知識がなければ難しい点には注意が必要です。自分のスキルと相談し、場合によってはゲームエンジンの公式サイトやゲーム用ライブラリで公開されているサンプルコードを参考にしながら進めると良いでしょう。
Pythonでのゲームづくりにお勧めのゲームエンジン
Pythonでのゲーム開発によく使われるゲームエンジンには「Pyxel」や「Panda3D」があります。
Pyxel
ドット絵のレトロチックな2Dゲームを開発できるゲームエンジンです。描画色数や同時再生が控えめですが、だからこそシンプルな構成になっていて、ゲームをつくりやすいのが特徴と言えます。初心者がゲームエンジンを使ってゲーム開発をするなら、まずPyxelでチャレンジしてみてください。
Panda3D
誰でも無料で使えるオープンソースのゲームエンジンで、3Dゲームの開発に適しています。高機能でありながらUnityやUnreal Engineに比べて操作しやすく、初心者でも本格的なゲームづくりをしやすいのが特徴です。
Pythonでのゲームづくりにお勧めのゲーム用ライブラリ
Pythonでのゲーム開発によく使われるゲームエンジンには「Pygame」や「Arcade」があります。
Pygame
Pythonでのゲーム開発に利用するゲーム用ライブラリとして、まず名前が挙がるのがPygameです。2Dゲームの開発に向いているゲーム用ライブラリで、豊富な機能が備わっており古くから親しまれています。情報量が多く、分からない時は調べることで答えが得やすいのも魅力です。
Pygameは初心者でも簡単にゲームづくりができるような設計になっていますので、初めてゲーム開発にチャレンジする方にお勧めします。
Arcade
Pygameと同様、2Dゲームの開発に用いられるゲーム用ライブラリです。Pythonよりもこまかく動きを制御できるので、より自由度の高いゲームづくりができます。Pygameでのゲームづくりに慣れた方にお勧めです。
Pythonの技術はどれくらいで身につく?
ゲームエンジンやゲーム用ライブラリを使用したゲーム開発をする場合でも、基礎的なPythonの知識や技術は必要になります。ではPythonの技術はどれくらいの期間で身につくのでしょうか?
単純に知識を身につけるだけならば2〜3ヶ月程度、実際にゲームを開発する場合はプラス2〜3ヶ月で計4〜6ヶ月が目安とされています。しかしこれは、あくまで最低限の知識と技術の習得目安期間です。例えば「将来ゲーム開発の仕事に携わりたい」等の夢がある場合、必要な学習期間はさらに長くなると考えてください。
Pythonよりもゲームづくりに向いているプログラミング言語はC#、C++等、他にたくさんあります。Pythonの勉強ではなくゲームづくりを目的としている場合、他の言語を学ぶことも検討してみてください。
また、趣味ではなく将来も考えたうえでプログラミングの勉強をしたい方は、専門学校の利用がお勧めです。専門学校デジタルアーツ東京ならば、ゼロの状態から2年でプロのゲームプログラマーをめざせます。1年次よりオリジナルゲームの作成に取り組めるのも魅力の1つです。楽しみながら夢を実現しましょう。
まとめ
この記事ではPythonを使ったゲーム開発のメリットや3つの方法、お勧めのゲームエンジン・ライブラリを解説しました。
Pythonは人工知能(AI)やWebの開発に長けたプログラミング言語ですが、ゲームづくりに使用することも可能です。その場合はゲームエンジンやゲーム用ライブラリを使用すると、効率的なゲーム開発ができます。
シンプルで学びやすいというメリットはあるものの、ゲームづくりの適性を考えた場合はC#、C++等、他のプログラミング言語の方が向いています。Pythonにこだわりがないのであればこれらの言語を学ぶことも検討してみてください。専門学校デジタルアーツ東京ではゲームづくりへの適性が高いC#、C++を基礎から学べます。
基礎から学べるので、初心者の方もまずは資料請求やオープンキャンパスの利用をご検討ください。
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