【初心者向け】ゲームキャラクターデザイナーになるには?制作の基本や必要スキル、なる方法を解説
ゲームキャラクターデザイナーは、ゲームの顔であるオリジナルキャラクターを生み出す、ゲーム制作において非常に重要な役割を担っています。
ゲームキャラクターデザイナーになるには、どんなスキルが必要なのか、専門学校に通ったほうが良いのかといった疑問を抱えている人も多いでしょう。
この記事では初心者向けに、ゲームキャラクターデザイナーの仕事内容やデザインの基本、一般的な流れ、ゲームキャラクターデザインに必要なスキル、ゲームキャラクターデザイナーになるにはどうすれば良いか等を紹介します。
ゲームキャラクターデザイナーってどんな仕事?
ゲームキャラクターデザイナーは、ゲームプランナーがつくり上げたイメージをもとに、ゲームの世界観に合ったキャラクターを生み出す仕事です。
プランナーと話し合いながら、キャラクターの顔や表情、髪型、身長、体重、服装、持ち物、といった基本設定からこまかい設定を決め、それに沿ってキャラクターをつくり上げます。
ゲームキャラクターの技量とセンスが、ゲームの人気を左右すると言っても過言ではありません。
ゲームキャラクターデザイナーは、人物キャラクター以外にも、モンスターやロボットといった幅広いジャンルを魅力的にデザインするという、重要な役割を担っています。
ゲームキャラクターデザインの基本
キャラクターを生み出す時は、まずテーマと特徴を決めるのが基本です。テーマとは「ヒーロー」や「アイドル」のようなキャラクターの軸になる要素です。
特徴は外見と内面の2つの方向から決めていきます。外見の特徴と内面の特徴には、それぞれ以下のようなものがあります。
外見の特徴 | 内面の特徴 |
---|---|
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この他、キャラクターが存在する時代や世界観についても明らかにしておくと、外見・内面の特徴に共通性や説得力を持たせやすくなります。
魅力的なキャラクターをつくるポイント
魅力的なキャラクターをつくるポイントとして、外見だけにこだわりすぎず内面もしっかりとデザインすることがまず挙げられます。特に明るいキャラクターや強い信念を持っているキャラクターは、多くの方に愛される傾向にあります。そうした部分を上手にデザインすることで人気のキャラクターを生み出せることでしょう。
また、外見にしても内面にしても、どこかに意外性を持たせるとキャラクターの魅力がアップします。ただし、ギャップが多すぎるとキャラクターデザインにブレが生じているように見えてしまうためご注意ください。
ゲームキャラクターデザインの流れ
ゲームキャラクターをデザインする時の一般的な流れは以下のとおりです。
1.イメージを構想する
最初に、前述したテーマや特徴を考えて生み出したいキャラクターのイメージを構想します。設定を固めておくことで、実際に制作する際にキャラクターがブレてしまうリスクを減らすことができます。
2.シルエットを決める
次に、構想したイメージをもとにキャラクターのシルエットを決めます。この時のポイントは、単一の色で塗りつぶした状態でもどのようなキャラクターか判断できるようにすることです。まず体型を決め、そこに髪型や服、装飾品等の要素を付け加える流れで進めます。
3.表情・服・装飾品・持ち物等を決める
続いて、キャラクターの表情や服、装飾品、持ち物等の細部を考えます。この時に大事なのは左右のバランスを見ることです。全体を見てバランスよく細部をデザインしていきます。また、装飾品・持ち物の増やしすぎにもご注意ください。
4.配色する
最後に、キャラクターの配色を考えます。まずはメインカラーとサブカラーの2色を考え、その後、アクセントカラーを1色追加します。この時、色の明暗を考慮しメリハリをつけることで、より魅力的な外見のキャラクターを生み出すことができます。
ゲームキャラクターデザイナーに必要なスキルとは?
ゲームキャラクターデザイナーになるには、専門的な知識と技術が必要になります。
ゲームキャラクターデザイナーに求められるスキルを、見ていきましょう。
基礎的な画力(デッサン力)
ゲームキャラクターデザイナーになるには、基礎的な画力(デッサン力)が必要です。
ゲームキャラクターをデザインする時、人体の基本的な構造を理解していなければ、関節の描き方がおかしくなったり、キャラクターの表情が不自然になったりしてしまいます。
また、ゲームには平面の2Dと立体の3Dの2つの表現方法がありますが、いずれの場合も陰影や遠近法(パース)を踏まえて、立体感と距離感を表現するデッサン力が重要です。
人体はもちろん、動物や建物、武器等さまざまな物体の光と影の見え方を把握し、リアルな立体感と質感を表現するスキルが求められます。
グラフィックソフトのスキル
一般的に、ゲームのキャラクターデザインはデジタルで描かれます。
そのため、ゲームキャラクターデザイナーは、グラフィックソフトを使いこなすスキルが必要になります。
ペンタブレットまたは液晶タブレットのうち使いやすいものを選び、デジタルでイラストが描けるように練習しておきましょう。
3Dソフトのスキル
最近のゲームは3Dが主流なので、3Dソフトを使いこなすスキルも必要です。
ゲームの3Dをリアルに鮮明に表現するセンスが求められます。
また、今後はVR(バーチャルリアリティ)を用いたゲームも増えていくことが予想されるので、3Dを表現する技術の重要性が高まるでしょう。
豊かな発想力
ゲームキャラクターデザイナーは、ただイラストを描くだけではなく、魅力的なキャラクターを生み出さなくてはなりません。
そのため、独創的な発想力や世の中のトレンドを見通すセンスと、それらのアイデアを形にできる表現力が大事です。
また、プロデューサーやプランナーが思い描くゲームの世界観を具現化する創造力も必要です。
ゲームの世界は基本的にフィクションであることが多いですが、その世界観のモデルとなった時代や文化に関する知識をインプットすることで、創造の引き出しを増やすことができますよ。
ゲームキャラクターデザイナーになるにはどうすれば良い?
ゲームキャラクターデザイナーになるには、これまで紹介した求められるスキル、「基礎的な画力(デッサン力)」「グラフィックソフトのスキル」「3Dソフトのスキル」等を学び、ゲーム会社に就職するのが一般的な方法です。
ゲームキャラクターのデザインに必須の専門知識や技術を身につけたいなら、専門学校や美術系の大学に通うことをお勧めします。
ゲーム会社に就職する際に、ポートフォリオという自分の作品をまとめたものを提出する必要がありますが、専門学校や大学に通っていれば、そのつくり方も教えてもらえます。
ポートフォリオは、自分の実力や得意なデザインを伝える役割を担う重要な作品集です。
専門学校や大学等で、専門知識やスキルを学び、ゲーム会社への就職をめざすのが、ゲームキャラクターデザイナーになるための一般的な道のりと言えます。
まとめ
ゲームの世界観に合わせて魅力的なキャラクターをつくるゲームキャラクターデザイナーになるには、専門学校や大学等で求められる知識とスキルを身につけて、ゲーム会社へ就職するのが一般的です。
ゲームキャラクターデザイナーは、イラストを上手に描ける画力や、デザインに必要なソフトを使いこなすスキル、ユニークなアイデアを引き出す発想力を持っていなければなりません。
ゲームキャラクターデザイナーをめざすための学科やコースがある学校で、これらの知識を身につけるのがお勧めです。
業界に強いコネクションをもっている専門学校であれば、就職の時も有利になるので、学校の実績を見ながら検討してみてください。
ゲームはハードを問わず、これからの時代もつくり続けられるので、ゲームキャラクターデザイナーは将来性のある仕事であると言えます。
ぜひ、サブカルチャー分野を盛り上げるゲームキャラクターデザイナーをめざしてみてくださいね。
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