20代後半でアニメーターになるには?転職や平均年収について
20代後半でアニメーターになるには?転職や平均年収について
20代後半といえば、自分のキャリアを見つめ直す時期。
特にアニメーターのようなクリエイティブ職は、「昔は諦めてしまったけど、やっぱり挑戦したい」と思う方も多いです。
今回は、20代後半からアニメーターになれるのか調査し、転職や平均年収の実態を探ります。
年齢を理由にアニメーターになるか迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。
20代後半からアニメーターになれる?
一般的に、アニメーターになるのに適した年齢は20代前半だと言われることが多いです。
しかし、20代後半からアニメーターになることも可能で、実際に27歳や29歳でアニメーターになったという事例もあります。
ただ、その場合は仕事ができるレベルのスキルがしっかり身についているということが前提です。
アニメーターの世界では年齢よりも能力を重視されるため、採用選考に合格できるくらいのスキルをつけることに重点を置きましょう。
20代後半でアニメーターになるために必要なスキル
では、20代後半でアニメーターになるには、具体的にどのようなスキルが必要なのかについて解説していきます。
アニメーターとしての基礎画力
まずは、アニメーターとしての基礎画力をしっかり身につけましょう。
アニメーターとしての基礎画力とは、上手く・早く描けることです。
クロッキーを毎日コツコツ練習し、瞬間的に物の形を捉える力や、構図のパターンを身につけましょう。
またアニメーターは、原画と原画の間を埋める動画マンからスタートすることが多いため、動画マンとしてのスキルも必要です。
動画マンは、原画マンが描いたラフをクリンナップ(清書)するため、線をキレイに引けることが求められます。
クリンナップはとにかく慣れが大切なので、絵をトレースする等して練習しましょう。
デジタルスキル
ほとんどのアニメ制作現場では、デジタルソフトが使われています。
作画ではCLIP STUDIO PAINTやStylosを使用していることも多いです。
20代後半からのアニメーター転職
ここからは、20代後半からのアニメーター転職について見ていきましょう。
年齢制限について
アニメ制作会社の中には年齢制限を設けているところもあり、その場合25歳がボーダーラインであることが多いです。
ただ年齢制限のある会社ばかりかと言うと、そうではありません。
アニメ制作の現場は人手不足のため、年齢不問の求人も多いのが特徴です。
即戦力が求められる
年齢は問われませんが、代わりにスキルが求められます。
特にデジタルスキルに関しては、多くの求人で必須スキルに挙げられていたり、経験者が優遇されていたりすることが多いです。
仕事でアニメやイラスト、デザインに関するデジタルソフトを使用したことがある、もしくは学校で学んでいる場合は、経験者とみなされます。
現職で該当するデジタルソフトを扱っているなら、就職に有利になるでしょう。
そうでない場合は、専門学校等できちんとデジタルソフトの操作をマスターすることをお勧めします。
20代後半から専門学校に通うのは不利?
20代後半で専門学校に通うと、「就職する時に年齢で不利になってしまうのでは…?」と心配される方もいると思います。
これまで紹介してきた通り、画力やデジタルスキルのある即戦力であれば年齢がネックになることはほとんどないでしょう。
年齢が気になるなら、むしろ短期間でスキルを身につけるためにも、専門学校に通ってみてはいかがでしょうか。
20代アニメーターの平均年収
アニメーターになるには、年収も気になるところですよね。
アニメーターの年齢別の平均年収は次の通りです。
- 20~24歳…約155万円
- 25~29歳…約246万円
- 30~34歳…約365万円
- 35~39歳…約511万円
- 40~44歳…約520万円
- 45~49歳…約530万円
- 50~54歳…約611万円
参考URL:「平均年収.JP」
https://heikinnenshu.jp/creative/anime.html
新人のうちは動画マンとして働くことが多いのですが、この動画マンの給料は「1枚いくら」という出来高制なので、どうしても給料が少なめになってしまうのです。
ただ原画マンにキャリアアップしてからは、給料も平均的になっていきます。
動画マンから原画マンになるには1〜2年かかると言われているため、最初の数年分の生活費は工面しておくと良いでしょう。
また、新人であってもスキルや経験を考慮して給料がプラスされることも多いです。
給与面を考えても、やはりしっかりとスキルを身につけておきたいですね。
まとめ
20代後半でアニメーターになるのは難しいと思われがちですが、スキルがしっかりと身についていれば年齢は関係ありません。
絵が上手くなるよう練習するのも大切ですが、アニメーターの現場で求められる能力は何かを考えて、戦略的にスキルを身につけてみてください。