アニメ制作のフォロースルーとは?オーバーラップアクションとの使い分けや役割を解説
アニメ制作に携わるなら、必ず知っておきたいテクニックの1つが「フォロースルー」です。フォロースルーを実践することで視聴者を引きこめる魅力的なアニメをつくることができます。
本記事ではそんなアニメ制作におけるテクニックの1つ、フォロースルーについて概要や役割、重要性等を解説します。
フォロースルーとは?
それでは本題であるフォロースルーの解説に移ります。
フォロースルーとは「慣性」を表現するテクニックのことです。慣性とは物体が持つ性質のことで、外からの力が働かない限り動き続けようとする性質を指します。
アニメ制作では、例えば髪の毛や服の揺れ等を表現する時にフォロースルーの技法を使います。髪の長いキャラクターが走っているシーンを想像してください。キャラクターが止まっても、髪の毛は少しの間動き続けます。服の裾も同様です。
キャラクターの動きが止まっても、髪や服の揺れは止めずに動かし続けることで、リアルかつ柔らかな表現が可能に。これがフォロースルーです。
オーバーラップアクションとは?
フォロースルーと関連が深いテクニックに「オーバーラップアクション」があります。
オーバーラップアクションは、同一の人やものの異なる部分の動きを敢えてずらすテクニックです。
例えばキャラクターが振り向く時、「瞳→頭・首→髪→胴体→裾」という順番になるよう動きに差をつけます。振り向くという1つの動作のなかで、部分ごとに動きをずらすことで、自然かつリアルなアニメができあがります。
フォロースルーとオーバーラップアクションの使い分け
フォロースルーとオーバーラップアクションは動きをリアルに、なめらかに見せるという点では共通していますが、アニメ制作に活かすならば正しく使い分けることが大切です。
フォロースルーはメインとなる人やものの動きが終わった後にフォーカスしたテクニックです。メインとなる人やものが止まった後、別のものがどのように動くかを描きます。
一方でオーバーラップアクションは、メインとなる人やものの動作中に、付属する部分がどのように動くのか、動作の最中にフォーカスしたテクニックです。メインとなる人やものと、付属の部分の動きにどのような差があるかを描きます。
多くのアニメ作品に触れて、フォロースルーとオーバーラップアクションの違いに関する理解を深め、使い分けができるようにしましょう。
フォロースルーの役割と重要性
フォロースルーは、ものの動きを柔らかく見せることに長けています。もしもフォロースルーが取り入れられていなければ、アニメの中で人やものの動きが硬く見えることでしょう。
実在感のある人やものを生み出すために、フォロースルーは欠かせないテクニックなのです。
アニメ制作を学ぶなら専門学校デジタルアーツ東京
将来アニメ制作に携わりたいと思っている方が学ぶべきことは、フォロースルーの他にも多くあります。
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まとめ
本記事ではアニメ制作におけるテクニックの1つ、フォロースルーについて概要や役割、重要性等を解説しました。
フォロースルーはアニメ業界をめざす人が必ず学んでおきたいテクニックです。実践することでアニメーションのキャラクターをよりリアルに、魅力的に描くことができ、視聴者を作品に引き込むことができるでしょう。
フォロースルーは専門学校デジタルアーツ東京にてしっかりと身につきます。
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