
スマートフォンでマンガアプリを開いた時、画面を指で縦にスクロールしながら読み進める、オールカラーのマンガを見かけたことはありませんか?
それは「WEBTOON(ウェブトゥーン)」と呼ばれる、韓国発のデジタルコミックです。近年はアニメ化やドラマ化される作品も増え、日本国内でも注目度が高まっています。
この記事では、WEBTOONの基本的な意味から従来のマンガとの違い、世界中で人気を集めている理由までを分かりやすく解説します。マンガ家やイラストレーターをめざす方も、ぜひ参考にしてみてください。
- 1.WEBTOONとは?
- 2.WEBTOONと従来のマンガの違い
- 2-1.読み方:縦読み
- 2-2.カラー:オールカラー
- 2-3.掲載場所:Web
- 3.WEBTOONマンガの主な特徴
- 3-1.読みやすい
- 3-2.迫力のある表現ができる
- 3-3.分業制で作品を制作することが多い
- 3-4.スマートフォン時代に合わせたスピーディーなストーリー展開
- 4.WEBTOONが世界で人気の理由
- 4-1.スマートフォンとの相性が抜群だから
- 4-2.世界中へ配信しやすいから
- 4-3.映像化・ゲーム化につながる作品が増えているから
- 4-4.市場が拡大しクリエーターの活躍の場が広がっているから
- 5.WEBTOON制作を学ぶなら専門学校デジタルアーツ東京
- 5-1.マンガ・イラスト学科で学べること
- 5-2.在学中からプロをめざせるサポート
- 5-3.WEBTOON業界で活躍している卒業生
- 6.マンガ家志望者が今から始めるべきこと
- 6-1.デジタル作画ソフトに慣れる
- 6-2.作品をたくさん描く
- 6-3.作品を研究する
- 6-4.学校説明会やオープンキャンパスへ参加する
- 7.WEBTOONに関するよくある質問
- 7-1.WEBTOONを無料で読めるWebサイトは?
- 7-2.WEBTOONが「つまらない」と言われている理由は?
- 7-3.WEBTOONマンガ家の仕事は従来とどこが違う?
- 8.まとめ
<目次>
WEBTOONとは?
WEBTOON(ウェブトゥーン)とは、韓国で生まれたデジタルコミックのことです。
「Web」と、英語でマンガを意味する「Cartoon」を組み合わせた言葉で、もともとはスマートフォンで読むことを前提につくられたマンガの形式を指します。画面を指で縦にスクロールしながら読み進めるスタイルが特徴で、ほとんどの作品がフルカラーで描かれています。
WEBTOONは2000年代に韓国で広まり、その後スマートフォンが普及するとともに世界中へ広がりました。現在は発祥国の韓国だけでなく、日本をはじめ世界各国で読まれていて、日本国内でも「LINEマンガ」や「ジャンプTOON」「ピッコマ」といったサービスを通じて、多くの方がWEBTOON作品に親しんでいます。
WEBTOONと従来のマンガの違い

WEBTOONと従来の紙のマンガは、同じ「マンガ」というジャンルでありながら、読み方やビジュアル表現、掲載場所まで多くの点で異なります。
ここでは3つの観点から違いを見ていきましょう。
読み方:縦読み
従来のマンガは、本のように紙面を横に開き、ページをめくりながら読み進めます。
一方WEBTOONは、スマートフォンの画面を指で縦にスクロールしながら読む「縦読み」形式です。片手で画面を操作するだけで次々とコマが現れるため、スマートフォンとの相性が良く、直感的に読み進められます。
またスクロールの速度や間の取り方によって緊張感や驚きを演出できるのも特徴で、読者が物語の世界に没入しやすい仕組みになっています。
カラー:オールカラー
従来のマンガの多くはモノクロで描かれていますが、WEBTOONはオールカラーで制作されるのが一般的です。色彩を使うことで、キャラクターの表情や感情の変化をより繊細に表現できる他に、時間帯や季節感といった世界観の演出もしやすくなります。
さらに光と影のコントラストを活かすことで、アニメや映画のような迫力ある映像的な表現も可能です。
フルカラーであることは、WEBTOONならではの大きな魅力の1つと言えます。
掲載場所:Web
掲載される場所にも違いがあります。
従来のマンガは週刊誌や月刊誌等の雑誌に連載され、その後単行本として書店で販売されるのが一般的な流れでした。
一方WEBTOONは、はじめからマンガアプリやWebサービス上での配信を前提に制作されています。紙の出版物を経由せず、スマートフォン1つでいつでもどこでも読めることが強みです。
近年は従来のマンガも電子版での配信が増えており、マンガ業界全体としてもデジタル配信が主流になりつつあります。
WEBTOONマンガの主な特徴
WEBTOONには、縦読み・オールカラーといった見た目の違いだけでなく、読者を惹きつけるための工夫が随所に散りばめられています。
ここではWEBTOONならではの4つの特徴を紹介します。
読みやすい
WEBTOONは、片手にスマートフォンを持ったまま親指でスクロールするだけで読み進められます。通勤・通学中の電車の中や授業の合間のちょっとした休み時間等、スキマ時間にサッと取り出して読めるのは大きな魅力です。
また1コマずつ視線を誘導するように構成されているため、テンポ良くストーリーを追うことができます。
片手だけで読み進められる手軽さが、従来のマンガ以上に読書のハードルを下げてくれます。
迫力のある表現ができる
WEBTOONでは、紙の誌面という制約がないため、1つのコマを縦に長く伸ばしたり、あえて余白を大きく取ったりと、自由な演出が可能です。キャラクターが落下するシーンや駆け出すアクションシーンでは、スクロールの速さと連動するように長いコマを使うことで、スマートフォンだからこそできる表現が生まれます。
加えてカラーならではの光や色彩の変化で感情の高まりを表現できるため、読者は画面の中の物語により深い没入感を覚えながら読み進めることができます。
分業制で作品を制作することが多い
従来のマンガは、一人のマンガ家がストーリーからネーム、作画までを手がけることが一般的でした。一方WEBTOONは「スタジオ制作」と呼ばれる分業体制でつくられることが多いのが特徴です。
- 原作
- ネーム
- 線画
- 背景
- 着彩
- 仕上げ
- 編集
- アートディレクター
このように工程ごとに専門のスタッフがいて、それぞれ分かれて作業を担当し、チームで1つの作品をつくり上げていきます。
分業化によって高いクオリティを保ちながら、毎週更新というスピード感のある連載を実現できることが、WEBTOON業界ならではの制作スタイルです。
スマートフォン時代に合わせたスピーディーなストーリー展開
WEBTOONのマンガは、スキマ時間にスマートフォンで読まれる傾向にあるため、テンポの良いストーリー展開が求められます。
そのため多くの作品では、第1話の冒頭から読者の関心を引きつける展開が用意されていて、飽きさせない工夫がなされています。話をテンポ良く進めながら、毎話の終わりには「続きが気になる」と思わせる引きをつくることで、次の話への期待感を高めているのです。
限られた時間の中でいかに読者を離さないかが、WEBTOON制作において重要なポイントとなっています。
WEBTOONが世界で人気の理由
WEBTOONは韓国発祥でありながら、なぜ世界中でこれ程までに支持されるようになったのでしょうか。
ここでは、WEBTOONが人気を集めている4つの理由を紹介します。
スマートフォンとの相性が抜群だから
WEBTOONが人気を集めている背景には、スマートフォンの世界的な普及があります。
片手で手軽に操作でき、通学中や通勤中の電車内、休憩時間等、スキマ時間にサッと読めるWEBTOONは、スマートフォンとの相性が非常に良いです。
特に生まれた時からスマートフォンが身近にあった若い世代にとって、画面をスクロールして読み進めるWEBTOONの読書体験は違和感がなく、むしろ従来の紙のマンガより自然に受け入れられている面もあります。
このようにスマートフォンとの高い親和性が、WEBTOON普及の大きな原動力となっています。
世界中へ配信しやすいから
デジタルコンテンツであるWEBTOONは、翻訳や海外への配信がしやすいという特性も、世界的な人気を後押ししています。
WEBTOONは紙の書籍のように、印刷や輸送のコストをかけず、多言語版を制作してアプリやWebサイトで一斉に配信することができます。そのため韓国で生まれた作品が、翻訳を通じて日本やアメリカ、ヨーロッパ等の世界中の読者に届けられ、国境を越えたファンを獲得しやすくなっています。
デジタル配信ならではのスピード感と拡散力が、WEBTOONの世界展開を支えています。
映像化・ゲーム化につながる作品が増えているから
WEBTOONの人気作品は、アニメ・ドラマ・映画・ゲーム等、さまざまなメディアに展開されるケースが増えています。もともとカラーでキャラクターやストーリーがつくり込まれているWEBTOONは、映像化との相性が良く、原作の世界観を再現しやすいという特徴があるのです。
実際に、韓国発のWEBTOONを原作とした作品が日本のアニメとして放送されたり、ドラマ化されて世界的なヒットとなったりする例も増えており、こうしたメディアミックスの広がりが、WEBTOONそのものの認知度や人気をさらに押し上げています。
市場が拡大しクリエーターの活躍の場が広がっているから
WEBTOON市場の拡大にともない、制作を手がけるWEBTOONスタジオの数も増えています。
分業制で作品がつくられるWEBTOON業界では、作画やネームだけでなく、背景美術や着彩、編集、アートディレクション等、さまざまな職種が生まれており、マンガ家をめざす方だけでなく、イラストやデザインが得意なクリエーターが活躍できる場も広がっています。
今後も市場の成長とともに新たな仕事が生まれることが見込まれており、WEBTOON業界はクリエーターにとって新しいキャリアの選択肢の1つになりつつあります。
WEBTOON制作を学ぶなら専門学校デジタルアーツ東京

WEBTOONの世界で活躍したいと考える方にとって、専門的な知識と技術を学べる環境は欠かせません。
ここでは専門学校デジタルアーツ東京のマンガ・イラスト学科での学びを紹介します。
マンガ・イラスト学科で学べること
専門学校デジタルアーツ東京のマンガ・イラスト学科では、WEBTOON制作に欠かせない以下のようなスキルを幅広く学ぶことができます。
- デジタル作画
- キャラクターデザイン
- ストーリー制作
- CLIP STUDIO PAINTを使った作画
- チームでの制作
授業では現場で広く使われている「CLIP STUDIO PAINT」を使用し、線画から着彩、仕上げまでデジタルならではの技術を実践的に身につけていきます。
またチーム制作を意識したカリキュラムも用意されており、仲間と協力しながら1つの作品をつくり上げる経験を通して、実際のスタジオ制作に近い流れを体感できるのも魅力です。
マンガ家をめざすルートや進学先の選び方については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
>>マンガの専門学校のお勧めは?マンガ家になるためのルートや進学先の選び方も解説
在学中からプロをめざせるサポート
専門学校デジタルアーツ東京では、在学中からプロデビューをめざせるよう、さまざまなサポート体制が整っています。
- デビュー支援
- 編集者への持ち込み
- 現役プロによる作品添削
- ポートフォリオ制作のサポート
大手出版社の編集者を招いて学生の作品を直接評価してもらう「編集部批評会」をはじめ、編集者への持ち込みの機会も用意されており、在学中にそのままデビューのきっかけをつかんだ先輩も少なくありません。
また、WEBTOON特有の縦スクロールを活かした演出や、読者の目を引くフルカラーの着彩テクニック等を、プロとして活躍する講師陣から直接指導を受けられる環境が、着実なスキルアップを後押ししてくれます。
WEBTOON業界で活躍している卒業生
専門学校デジタルアーツ東京の卒業生の中には、WEBTOON業界で活躍している先輩もいます。
学校の実績としても、WEBTOONのアートディレクターや線画担当として夢を叶えた卒業生が報告されています。
在学中に身につけたデジタル作画やチーム制作の経験が、卒業後のWEBTOON業界での仕事に直結している点は、これから業界をめざす方にとっても心強いポイントです。
具体的な卒業生のプロフィールや活躍の様子は、公式サイトの卒業生紹介ページで随時更新されていますので、ぜひ最新の情報もあわせてチェックしてみてください。
マンガ家志望者が今から始めるべきこと
WEBTOON業界やマンガ業界での活躍をめざすなら、一日でも早く準備を始めることが大切です。
ここでは、マンガ家志望者が今から取り組みたい4つのことを紹介します。
目標別のより具体的なステップは、以下の記事でも解説しています。
>>マンガ家(漫画家)になるには?商業・Web・SNS等の目標別ステップを具体的に解説
デジタル作画ソフトに慣れる
WEBTOON業界では、CLIP STUDIO PAINTをはじめとするデジタル作画ソフトを使いこなせることが前提となります。紙とペンでの作画に慣れている方も、早いうちからデジタルツールに触れておくことで、線画や着彩、仕上げといった一連の工程をスムーズにこなせるようになります。
まずは無料体験版等を使って、レイヤーの使い方やペンの設定といった基本操作に慣れることから始めてみましょう。日常的にソフトを触る習慣をつけることが、上達への近道です。
作品をたくさん描く
画力や構成力、表現力は、実際に手を動かして作品を描く中で磨かれていきます。
完成度にこだわりすぎて手が止まってしまうよりも、まずは短い作品でも最後まで描き上げることを繰り返すほうが、結果的に大きな成長につながります。
描くたびに「前回より良くなった点」「次に直したい点」を振り返る習慣をつけることで、ただ量をこなすだけでなく、着実にスキルを積み上げていくことができます。
作品を研究する
人気のWEBTOON作品を読む時は、ただストーリーを楽しむだけでなく、つくり手の視点で分析してみることも大切です。
コマ割りの工夫や間の取り方による演出、テンポの良いストーリー展開、色使いによる感情表現等、注目すべきポイントはたくさんあります。
「なぜこのシーンで長いコマを使っているのか」「なぜここで場面を切り替えているのか」を考えながら読むことで、自分の作品づくりに活かせる引き出しが増えていきます。
学校説明会やオープンキャンパスへ参加する
進路を決めるにあたって、実際にどのような環境でWEBTOONやマンガ制作を学べるのか知るには、学校説明会やオープンキャンパスに参加してみるのが一番の近道です。授業の雰囲気や使用しているデジタル機材、在校生や講師と直接話せる機会を通して、パンフレットだけでは分からないリアルな情報を得ることができます。
参加する際は、気になる点を事前にリストアップしておくと、限られた時間の中でも効率良く疑問を解消できるでしょう。
専門学校デジタルアーツ東京でも定期的にオープンキャンパスを開催していますので、進路選びの参考にぜひ活用してみてください。
>>専門学校デジタルアーツ東京 体験入学
>>専門学校デジタルアーツ東京 説明会・学校見学
WEBTOONに関するよくある質問
ここではWEBTOONに関するよくある質問に答えていきます。
(※本記事の情報は2026年7月時点のものです。)
WEBTOONを無料で読めるWebサイトは?
WEBTOONは以下のマンガアプリやWebサイトで読むことができます。
- LINEマンガ
- ピッコマ
- ジャンプTOON
- comico
- GANMA!
これらのサービスの多くは、一定時間待つと次の話が無料で読める「待てば無料」という仕組みが導入されており、課金をしなくても連載を楽しみ続けることができます。
サービスによって配信作品のラインナップや無料範囲が異なるため、気になる作品がどのサービスで読めるか、事前にチェックしてみると良いでしょう。
WEBTOONが「つまらない」と言われている理由は?
WEBTOONについて、一部では「つまらない」と感じるという声もあります。
理由としては、縦読み形式では見開きを活かしたダイナミックなコマ割りが使いにくく、従来のマンガの演出に慣れた読者にとって物足りなく感じられる場合があることや、フルカラーの絵柄がすべての人の好みに合う訳ではないこと等が挙げられます。
とは言え、こうした感じ方は個人の好みによるところも大きく、スマートフォンでの読書に慣れた若い世代には、むしろ読みやすい形式として支持されている傾向にあります。
WEBTOONマンガ家の仕事は従来とどこが違う?
従来のマンガ家は、ストーリーづくりから作画までを一人、あるいは少人数のアシスタントとともに手がけるのが一般的でした。
一方WEBTOONマンガ家は、原作・ネーム・線画・着彩・仕上げといった工程が分業化されたスタジオ制作の中で、特定の工程を専門的に担当することが多くなります。
また制作の全工程がデジタルで完結し、紙の出版社を介さずWebサービス上で直接読者に届けられる点も大きな違いです。
分業とデジタル制作という2つの特徴が、WEBTOONマンガ家という仕事を従来とは異なるものにしています。
まとめ

WEBTOONは、韓国発の縦読み・オールカラーというスタイルで、スマートフォン時代に合わせて進化してきたデジタルコミックです。読み方やカラー、制作体制等、従来のマンガとは異なる特徴を持ちながら、スピーディーな展開とスマートフォンとの高い親和性によって世界中で支持を集めています。
WEBTOON業界のマンガ家として活躍したい場合は、デジタル作画の技術と表現力を専門的に学べる環境で経験を積むことが近道です。専門学校デジタルアーツ東京では、WEBTOON制作に必要な知識と技術を基礎から学べます。
自分が描いたオールカラーのWEBTOONマンガで、読者を夢中にさせたい!と興味を持った方は、ぜひオープンキャンパスでその学びの環境を体感してみてください。
>>マンガの専門学校のお勧めは?マンガ家になるためのルートや進学先の選び方も解説
>>専門学校デジタルアーツ東京 体験入学
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