常識とはかけ離れた現象を題材にストーリーをつくり上げるオカルト小説。
オカルト小説が好きな方の中には、オカルト小説家になりたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
オカルト小説家になるには、当たり前ですがオカルト関連の知識やトレンドにも日々触れる必要があります。
また、執筆だけでなく作品を世に出すための活動も重要です。
この記事では、オカルト小説家になるには、何を重視すべきなのか今からできることを分かりやすく解説します。
オカルト小説家とは
オカルト小説家になるには、どのようなジャンル・内容を取り扱っているのか把握しておくのも大切です。
まずは、一般的な小説家との違いについても触れていきます。
一般的な小説家との違い
オカルト小説とは、科学的に証明できない現象・事象を題材にした小説のことです。
具体的にはUFOやUMAといったジャンルも代表的ですし、独自につくり上げた神秘的で物理的に考えられない現象(空想)を盛り込んだ作品もオカルト小説と呼びます。
人によってはミステリーをオカルトに含めているケースもありますが、厳密には異なる部分もあるため注意が必要です。
また、似たジャンルとして挙げられるミステリーは、推理ものを指すためオカルトとは異なります。
オカルト小説家と一般的な小説家の大きな違いは、取り扱っているジャンルでしょう。
一般的な小説家は、人の内面や哲学、現実に起きている課題を題材にしたりしています。
一方オカルト小説家は、UFOやUMA・心霊・怪物・未知の存在を題材にし、未知の世界に対する好奇心を刺激するエンターテイメントを書きます。
もちろんSFや推理ものも非日常的な世界を楽しめるものの、非日常をより強く感じさせるジャンルの一つがオカルトです。
オカルト小説家になるためには
続いては、オカルト小説家になるには、具体的に何が必要なのかポイントを紹介します。
近年ではWebサイトを活用した方法もあるので、選択肢は増えていると考えられます。
Webサイトで小説をアップする
最近ではインターネットやSNSの発達によって、Webサイト上で自身のオカルト小説をアップできるようになりました。
無料で公開できますし、有料にて販売することも可能です。
知名度を高めるためにはSNSを活用し、宣伝活動および小説を発表してみるのも大切でしょう。
まずはSNSや作品の公開ができるサービスを調べてみてはいかがでしょうか。
オカルト部門等で賞をもらう
文学賞や文芸賞・オカルト関連雑誌の中には、オカルト小説部門を設けているケースもあります。
ですので、オカルト小説家になるには一般的な文学賞ではなく、オカルト部門へ応募してみるのもお勧めです。
オカルト部門で自身の作品が受賞すれば、書店等で目立つ場所に置いてもらいやすくなりますし、オカルトファンからも注目されます。
まずはオカルト部門のある賞を探してみてください。
自費出版をする
自費出版とは、自己資金で小説を出版してもらう方法のことです。
一般的には自費出版に対応している出版社へ相談し、出版してもらいます。
自費出版の場合は、編集作業等の内容に応じて費用も増減するのが特徴です。
編集点や修正点が多いと、100万円以上の金額が必要なケースもあります。
とにかく自身の作品を出版社から出版してほしい時や予算がある時は、自費出版も検討してみると良いでしょう。
専門学校やスクール等に通ってスキルを磨く
オカルト小説家になりたいと考えているものの文章力や構成力が不足している場合は、専門学校やスクールへ通うという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
講師が基礎から指導してくれるので、テーマの決め方から登場人物の設定、見せ場のつくり方等、あらゆる技術を吸収できます。
さらに一般常識やコミュニケーション能力、といった点についても学習できるのが魅力です。
オカルト小説家に必要な能力とは
最後に、オカルト小説家になるには、どのような能力が求められるのか解説します。
あらゆる分野の知見
オカルト小説家になるには、あらゆる分野の知見が必要です。
まずはオカルト関連の情報です。
- UFO(UAP)
- UMA
- 心霊
- 都市伝説
- 動画配信サイトやSNSで広まっている噂(創作)
オカルト小説にオカルト関連の情報がなかったり薄かったりすれば、読者の期待を下回ってしまいます。
一方でオカルト関連の情報に詳しいだけでは、物語に厚みが出ません。
リアリティ・恐怖感・魅力を感じさせるには、登場人物の性格や言動・行動に現実的な要素を含めたり人々の心理を生々しく描いたりする必要もあります。
このような人間の心理や行動等はノンフィクションの小説を読むことはもちろん、取材で他人から情報を得たり、ニュースやSNS等から知見を深める作業も必要です。
オカルト以外の事象についても日々目を向けてみてください。
構成力
オカルト小説家に限らず小説家として活躍するためには、物語の軸となる構成力も必要です。
構成がしっかりしていると伏線も活かせますし、各登場人物や物語の動きを理解してもらいやすくなります。
一方構成力が低いと、どんなに画期的なアイデアでも理解してもらえません。
そのため、小説や文章力に関する実用書を購入し、基礎から構成について学習してみるのがお勧めです。
まとめ
オカルト小説家とは、神秘的な現象を題材にしたフィクション系の小説を執筆する小説家のことです。
オカルトの中にも多数のジャンルがあるので、得意分野や好きな分野から題材を選んでみるのも良いでしょう。
ただし、オカルト小説家になるには、オカルト以外の知見を深めたり小説の基礎技術(構成力や表現力等)を身につけたりする必要があります。
これからオカルト小説家をめざす方は、オカルト以外の知識や小説に関する技術も吸収しながらデビューへ向けて動いてみてくださいね。