ライトノベル作家をめざす際に知っておく必要があるのがその生活スタイルです。
ライトノベル作家をめざしているものの、実際にライトノベル作家がどのように1日を過ごしているのか分からなかったり、働き方を知らなかったりする方も多いでしょう。
そこで今回は、ライトノベル作家をめざしてみようと考えているけれど、その1日の過ごし方について詳しく知りたいという方に向けて、ライトノベル作家の1日と働くうえでのポイントについてご紹介していきます。
ライトノベル作家としての仕事とは
基本的には小説家もライトノベル作家も執筆を行い、本を出版し、それらを読者の手に取ってもらうまでが一連の流れとなります。
しかし、小説は小説、ライトノベルはライトノベルの特性を理解してその内容を執筆する必要があります。
ライトノベルの特性として挙げられるのが、小説に比べて流行り廃りが激しいということです。
そのため、ライトノベル作家は流行りに関して常にアンテナを張り、時代に合わせて内容をおもしろく書く必要があるのです。
また、ライトノベルはファンタジー要素が強く、作者独自の世界観が展開しやすい一方で、読者に受け入れられる世界観が描けるかどうかが問われます。
仕事がもらえるようになるまでは兼業が基本
ライトノベル作家の収入は一定の読者がついて安定するまでに不安定な期間が長いです。
そのため、仕事がもらえるようになるまでは兼業が基本です。
収入としては原稿料や印税があり、これらは企業との契約で払われるもので、一般的に原稿用紙1枚あたりに値段がつけられます。
1枚あたり2,000~5,000円が相場と言われており、その作家の人気や実力によって契約金額にばらつきがあります。
それで十分だと思う方もいるかもしれませんが、仮に1ヶ月に50枚の原稿用紙を仕上げたとしてだいたいの相場である1枚2,000円で考えると、月収は10万円程度と生活には少々厳しいものとなります。
最初のうちはそこまで高い契約金額にはなりませんので、ライトノベルを書くだけでなく兼業もした方が無難な方法ではないでしょうか。
ライトノベル作家として1日とは
ライトノベル作家は、執筆のための1日の生活スタイルを持っているのが特徴です。
執筆時間を決めて物語を書き進めることで、ライトノベル作家としてより実力を出せるようにしています。
そのためライトノベル作家ごとに生活スタイルがあり、日中の方が捗る人もいれば、夜間の方が集中して執筆できるという人もいるため、そのスタイルはさまざまです。
ただし、ライトノベル作家は例え上手く構想ができず、執筆が進まなかったとしても、ある程度決まった時間は執筆するという決まりをつくる方が多く、これにより締め切りを強く意識できるようにしています。
また、ライトノベル作家の場合、編集者以外にもデザイナーの方やノベライズなら原作者の方も交えて打ち合わせを行うこともあります。
アニメ化の話等があれば、アニメ監督等のアニメ制作の関係者も同席することになります。
専業でライトノベル作家として働く場合
ライトノベル作家のうち兼業作家と専業作家ではその仕事内容、仕事の仕方は大きく異なります。
そして実は、専業作家の数は少ない傾向にあります。
専業作家は、一般的なサラリーマンと同じくらい収入を得るというのは簡単ではなく、家族のサポートがあるから成り立っているという専業作家もいる程です。
ライトノベル作家は執筆したものを読んでくれる人がいて初めて成り立つ職業なため、実力がなければ連載や本の出版を続けることは難しくなります。
そのような状況から、まず兼業作家として活動する方が多くなっているのです。
兼業でライトノベル作家として働く場合
先述の通り、専業作家のほとんどがもともとは兼業作家の方です。
そのため兼業に選ばれる職は、経済的に自立ができるものになります。
一般的な会社員でライトノベルを書いている方も少なくありません。
専業で小説家をしていけるだけの収入を確保するためには、まず実力を認めてもらう必要があり、その期間が長いか短いかは分かりません。
そのため、ライトノベル作家として収入を得られるようになるまでは兼業で活動することで兼業、継続した執筆をするという方が多いのです。
ライトノベル作家として働くうえでのポイント
ライトノベル作家として働く場合の1日の流れはさまざまですが、1日の流れを決めるうえでの注意点が存在します。
ここからはライトノベル作家として1日を過ごすうえで気をつけておきたいポイントをご紹介していきます。
睡眠時間はしっかり確保する
まず睡眠時間はしっかり確保するようにしましょう。
自由な働き方ができるので、見落としがちですが、良い仕事は良い睡眠からです。
無理なスケジュールを組んでしまうのも睡眠不足の原因になるので、1日のパフォーマンスを高く保てるラインを自分で把握しておきましょう。
兼業での仕事を疎かにしない
兼業している作家ではない方の仕事を疎かにしないようにしましょう。
ライトノベル作家として活動していくために必要な兼業の仕事を疎かにしてしまい、職場での信頼を失ったりしては本末転倒です。
あくまで、兼業中はライトノベル作家の仕事が副業であるということを念頭に入れておきましょう。
まとめ
ここまで、ライトノベル作家の1日についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ライトノベルは注意点をおさえていれば、誰でもめざすことができる職業です。
デビューの方法はさまざまで、副業として始めることや、専門学校で勉強して作家を本格的にめざすという方もいます。
進路に迷っているという方は一度、専門学校に通ってみることも視野に入れておくと進みたい進路がみつかるかもしれません。
ライトノベル作家をめざしている方はぜひこの記事の内容を頭の片隅に入れておいてください。