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イラストコラム

イラストを描くなら知っておきたいイラストの技法

イラストを普段から描いている方は、「もっと上手く絵を描きたい」と思うのではないでしょうか。
しかし、どんな風にイラスト描けば上手くなるのかについてまでは、あまり深く知らないという方も多いですよね。

そこで今回は、イラストを描くなら知っておきたいイラストの技法についてご紹介していきます。

もちろん練習は必要ですが、さまざまな技法を学ぶことで絵が描きやすくなったり、バランスが取りやすくなったりとメリットが多いので、ぜひ活用してみてください。

基礎的な技法

まずは基礎的な技法、ツールの使い方です。

これからご紹介するのは初心者だとしても使えた方が良い技法やツールなので、早い段階から押さえておきましょう。

アタリ

アタリとは、人物イラストを描くうえで最初に行う作業のことを指します。
具体的に言うと、絵を描き始める前に、おおまかな位置や構図を決めることです。
アタリをとってからラフ、下絵へと進みます。

身体の骨、すなわち芯となる部分を描くアタリですが、身体全体のバランスを決める重要な工程です。

イラストに違和感がある場合、原因はアタリにあることが多いです。

人のイラストを描く時、特に立ち絵等に関してはイラストの根幹となる部分なので、しっかりアタリをとってから描きましょう。

また、イラストを描くうえでのアタリの役割は、キャラクターのポーズと、身体の各パーツのだいたいの長さを決めることです。

そのため、詳細な筋肉や骨格の形はアタリでは必要ありません。

各部位のだいたいの長さを決めるだけで、一度とったアタリを絶対に変えずに描くという訳ではないので、ざっくりと決めてしまうのがお勧めです。

パース

パースとは透視図のことです。
消失点に向かって小さくなっていく遠近法の背景等に使われます。

背景にパースがつけば、人物にもパースがつきます。

消失点の数によって、1点パース、2点パース、3点パースがあり、大きな背景等は3点パースで描くと迫力が出ます。

使い分けることで絵にバリエーションを持たせることができるので、最初のうちは少し難しいと感じても頑張ってパースを取れるように練習しましょう。

レイヤー

レイヤーと、ほぼすべてのイラスト作成用ソフトに備わっている、画像を層に分けて重ねるデジタルツールです。

デジタル絵の基本はレイヤー分けといっても良いくらい、どのソフトでも多用します。

レイヤーを重ねることによって、絵に遠近や深みを出すことや、色の塗り分けを簡単に行うことができます。

目だけで7~8枚レイヤーを重ねる人や全体で60枚のレイヤーを重ねる人もいるのですが、使い方は人それぞれ。

どれくらいのレイヤーの分けるのが自分に合っているのかを試行錯誤しながら決めていきましょう。

イラストの塗り方

画法は、「アニメ塗り」「グリザイユ画法」といったものがあり、他にもいくつもの画法があります。

絵の塗りはグリザイユ画法を除いて、基本的に、線画を作成してからベースカラーを塗り、最後に影つけを行うといった流れで行うのが一般的です。

それぞれ解説していきましょう。

アニメ塗り

アニメ塗りは色の境目がぼやけておらず、パッキリと分かれているのが特徴です。

初心者の方が見てもどこが上手くいっていないのか等の判断がしやすく、修正が行いやすいのもアニメ塗りの良いところです。

また、塗りの情報量が控えめなので、衣装の情報量や小物を多くしても、画面がパンクすることなく、まとまりが出せます。

グリザイユ画法

「グリザイユ画法」は、一般的な塗り方とは工程の順序が逆で、最初に影をつけるところから入る画法です。

最初の工程から終盤の手前の工程までカラーを考慮せずグレーの明暗のみで描き進み、最後にアクセント的にカラーの色を乗せて完成となります。

色より先に影をつけるためイラストに立体感をつけやすいことや、レイヤーの枚数を減らすことができる等のメリットがあります。

イラストの上達に一番必要なのは練習

技法や画法にこだわるのも良いですが、すべては練習の上に成り立つものだということを忘れてはいけません。

イラストの上達には、デッサンや模写、トレース等はもちろん、自分なりのイラストの描き方も模索し続ける必要があります。

また、今回ご紹介した画法はほんの一部で他にもさまざまな画法があります。

自分が描きたい画法、やりやすい画法を探して使い分けができるようになるとイラストを描くのがますます楽しくなります。

そのうえで、もっと専門的に身につけるべき技法や画法を学び、自分の描きたいものをたくさん描いていくことが上達への一番の近道です。

今回の記事がイラストを描くための第一歩となれば幸いです。