イラストで横顔を上手く描くには?よくある失敗や上達する方法も解説
アニメやゲーム等に登場するキャラクターといった絵を描く時には、活き活きとした姿を表現したいもの。
また、さまざまな角度から、リアリティのある表情や動きをイラストに盛り込むことも大切です。
そんな時、人物の横顔のイラストを上手く描くことに難しさを感じている方もいるでしょう。
そこで今回は、イラストで横顔を上手に描く方法をご紹介します。
横顔を描く際によくある失敗や上達するためのコツ等もまとめました。
イラストで上手く横顔を描けるとメリット多数!
まずは、イラストで横顔が上手く描けると、どのようなメリットがあるのかチェックしていきましょう。
表現の幅が広がる
綺麗な横顔のイラストが描けるようになると、キャラクターの感情や動きをよりこまやかに表現できるのがメリットです。
例えば、笑った際の口角が上がっている様子が代表的。
かわいい笑顔やかっこいい表情等、正面からだけでは伝えづらい図も、横顔を描くことで見ている側により簡単に伝わりやすく、表現の幅がグッと広がります。
動作をより分かりやすく伝えられる
キャラクターの動きによっては、横顔のイラストを描くことで、より動作を分かりやすく伝えられる絵になります。
頬に手をつく様子や汗をぬぐう動作等、立体感のある動きを描くことが可能。
また、顔だけでなく体全体を横から描けば、走っている姿やお辞儀をしている様子等がより分かりやすくなるのです。
より豊かな感情表現が叶う
キャラクターが悲しい時には下方向に顔が傾いている、懐かしい感情の時には空を見上げているといったように、表情に加えて顔の向きや角度を変えることで、より豊かな感情が表現できます。
こういった顔の角度や向きは、正面からよりも横からのアングルで描いたほうが分かりやすい点も、横顔のメリットです。
顔の特徴を明確化できる
顔には、目や鼻といったパーツがあり、平面ではなく凹凸があります。
しかし、正面から描いた顔の凹凸は分かりにくいですよね。
そこで、より顔を立体的に見せたい時には、横顔を描くのがお勧めです。
横顔は、尖った鼻なのか丸い鼻なのか、唇の厚みは薄いのか厚いのか等、キャラクターの顔の特徴をよりこまやかに表現できます。
イラストで横顔を描く際のアタリの取り方
キャラクターの感情や顔の特徴をより鮮明に表現できるイラストでの横顔は、決して簡単ではありません。
実際に描く際には、どのように描いていくのか、基本となるアタリの取り方をご紹介しましょう。
正円を描く
まずは、ゆがみのない綺麗な正円を描きましょう。この正円が、キャラクターの頭部にあたるイメージです。
そして、円の中心を通るように横と縦に直線を描きます。
円の中に十字ができていることを確認してください。
目印をつける
正円に十字を描きこんだら、十字の縦線を円より下に伸ばして描き、鼻や口、あごといったパーツの位置を決めるための目印をつけていきましょう。
円からはみ出した部分の線の長さは半径の半分と同じ長さにすると、バランス良く横顔のイラストが仕上がります。
各パーツの位置を決める
正円の下半分の高い位置に目を、下半分の円の低い位置に鼻を描く、といったように、顔の各パーツの位置を決めていきます。
各パーツを描く位置には、横にまっすぐ線を引いて、顔が歪まないようにするのがポイントです。
各パーツを描く
アタリ線に沿って、目や鼻、口といった顔のパーツを描いていきます。
目を描く際には、二重なのか一重なのか、目は大きいのか小さいのか等、キャラクターの特徴をしっかり反映して描いてください。
目や鼻といった顔のパーツが描けたら、髪の毛を描いて横顔のイラストの完成です。
横顔を描く際に、各パーツをかわいいタッチで描いたり、凛々しく描いたりすることで、キャラクターの性格や雰囲気がよりリアルに表現できます。
イラストで横顔を描く際に失敗しやすいポイント
イラストで横顔を描く際、失敗しやすいポイントをまとめました。
なかなか上手く描けない、バランスが悪くなるといった方は必見です。
頭が丸すぎる
人の頭は基本的に楕円系であるため、丸く描きすぎると不自然に仕上がる場合があります。
ハチの部分が角ばっている、後頭部はカーブが滑らか等、まずは自分自身の頭を触って形を確認してみると、バランスの良い横顔が描けるはずです。
正面から見た耳・目の形と同じ
正面と横向きでは、目と耳の形が異なります。
そのため、正面向きと同じように目や耳を描くと、違和感のある仕上がりになるため要注意です。
瞳は、顔の前側に寄せて外側にカーブさせるように描いてみましょう。
耳は、軟骨部分が手前に出ているように描くと、より自然に仕上がります。
あごと首の後ろのつけ根の高さが同じ
首の後ろのつけ根は、あごよりも上の位置にあります。
イラストで横顔を描く際、短髪の男性は分かりやすいですが、女性の場合には髪の毛で隠れていることが多く、首の後ろ側のつけ根部分は見逃してしまいがちです。
骨格標本等を参考に、首の後ろのつけ根とあごの位置関係を把握してみてください。
正しい位置関係での描き方をマスターすれば、首の軌道が自然になり活き活きとしたイラストに仕上がります。
横顔のイラストの上達をめざすなら?
イラストで描く横顔のクオリティをアップさせるためのポイントをご紹介します。
何度も練習する
イラストで横顔を上手く描くには、反復練習を行うのが基本です。
アタリの取り方や各パーツのバランスをよくみながら何度も練習しましょう。
男の子か女の子なのか、子供なのか大人なのか等によっても描き方が異なるため、色々な絵を描いて、表現の幅を広げることも忘れてはいけません。
何度も繰り返し描いているうちに、コツをつかむことができるはずです。
人の体の構造や重心の位置を理解する
人の体の構造や重心の位置をしっかり理解することで、よりリアルな横顔を表現できます。
皮膚だけでなく、筋肉や骨格、関節等、体の内側から意識すると構造や重心に配慮した絵が描けるでしょう。
骨格標本や自分の顔を触って、その感覚をつかむのも1つの方法です。
描いた絵を公開し、他者からの意見を参考にする
自分で描いた横顔のイラストを誰かにみてもらい、感想を聞いてみましょう。
自分では発見できなかった気づきが得られることもあります。
また、絵を褒めてもらえれば、自信にもつながるため一石二鳥です。
身近な人に直接みてもらうのはもちろん、SNS等を活用してより多くの方から感想やアドバイスをもらうのもお勧めです。
専門学校で学ぶ
イラストで横顔を上手く描けるようになるために、専門学校に通う方法もあります。
プロによる本格的な指導が受けられるため、効率的にイラストについて学べます。
また、専門学校であれば、イラストについての知識や技術を身につけることはもちろん、作品公開のチャンスもありスキルアップが可能です。
まとめ
イラストで横顔を上手く描けるようになると、キャラクターの表情や感情をよりリアルに表現できるようになります。
正面とは描き方が異なるため、繰り返し練習を行い、感覚をつかむことが大切です。
より本格的かつ効率的にイラストの描き方が学びたい場合は専門学校で学ぶこともお勧めです。
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まずはデッサンの基礎を学べるので、自分の作品のクオリティを固める土台ができます。
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