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イラストコラム

デジタルイラストの描き方について

デジタルイラストはパソコンとペンタブを使って描きますが、アナログイラストとどれくらいの違いがあるかご存じですか?

また、デジタルイラストが上達するための描き方やツール、自分に合ったペンタブの選び方等、デジタルイラストを始めるにあたって知っておくと良いことがいくつかあります。

そこで今回は、デジタルイラストの描き方とアナログイラストとの違いについて解説します。

デジタルイラストとアナログイラストの違い

デジタルイラストとアナログイラストの違いには、『作業時間の速さ』や『加工の有無』があります。

実は、デジタルイラストを上手く描くためには、アナログイラストとの違いを知っておくことも大切です。

『デジタルイラストは作業時間が早いから優れていてアナログイラストは劣っている』という訳ではなく、どちらも良い点があるのでそれぞれを詳しく見ていきましょう。

色塗り

デジタルイラストとアナログイラストの色塗りの大きな違いは『塗る時間の早さと表現』です。
デジタルイラストの色塗りは、塗りたい範囲を指定して一気に塗ることができたり色やブラシを一瞬で変更することができます。

デジタルイラストの描き方として、下描きから色塗りまでを別のレイヤーで作業することも多いのが特徴です。

このレイヤーとは、透明な紙のようなものです。
例えば、赤いりんごの絵を描く際に一番下のレイヤーにりんごの赤い色だけを、その上のレイヤーにりんごの艶を、一番上のレイヤーにりんごの輪郭になる主線を描くことで、りんごの赤色・りんごの艶・りんごの主線、計三枚のレイヤーを使用しそれぞれの色や線が干渉することなく塗り分けが可能です。

このようにレイヤーを使用すると、りんごの赤色を修正したい時に艶や主線を赤色で塗りつぶしてしまったりすることなく、ピンポイントで修正したい点だけを修正できます。

一方アナログイラストは、使用する画材によって描き味が違ったり絵の雰囲気もガラリと変わります。
出したい絵の雰囲気から水彩絵の具や色鉛筆、コピックといったさまざまな画材を選びます。

アナログイラストはデジタルイラストと違い、一瞬で色を変えたりブラシを変えたりすることはできないので色塗りに時間はかかりますが、そのぶん実際イラストを見た時の質感や雰囲気はデジタルイラストには出せない独特のものがあります。

修正

デジタルイラストでの修正はボタン一つで可能ですが、アナログイラストの場合はホワイトという修正液を使用します。
しかし、アナログイラストは修正した後が残ってしまう場合があります。

また、塗った色を変えたい場合もすぐに色を変えることはできず、塗った色の上から色を重ねるかホワイトですべて白くしてから塗るかしかありません。

このように、一瞬で修正したい部分を修正できるのがデジタルイラスト、時間がかかって修正のリスクがあるのがアナログイラスト、という違いがあります。

加工

デジタルイラストではデジタルならではのさまざまな加工を加えることが可能です。
アナログイラストを加工しようとすると、一度パソコンにイラストをスキャンしてからデジタルでの加工になります。

デジタルイラストの加工の種類にはさまざまなものがあり、例えば、『ガウス』という加工にはぼかしの効果があり、全体をやわらかな仕上がりにします。

『オーバーレイ』と呼ばれる効果は色の彩度を上げる効果、『テクスチャ』はイラストに重ね合わせることでイラストの質感を変える効果があります。

このようにデジタルイラストには色々な種類の加工があるので、どの加工にどんな効果があるのか実際に使って確認してみると良いですね。

デジタルイラストが上達するための描き方

デジタルイラストが上達するための描き方には、デジタルイラストであっても下描きをしてから描き始めることや、自分に合ったペンタブを選ぶこと、有料のイラストソフトを使用することが挙げられます。

下描きをしてから描き始める

デジタルイラストの描き方として、最初からいきなりカラーで描き始めるのではなく、まずは下描きをしてからイラストを描きはじめましょう。

アナログイラストを描く時と同じように、イラスト全体のアタリや人物のアタリを取ってから下描きを描きこんでいきます。

この時点で構図やバランスがおかしいと思えば早めに修正しておくと、後々の修正もこまかなもので済みます。

アタリと下書きでレイヤーを分けておくと、下描きが完成した時にアタリの線を一瞬で消すことができるのでとても便利です。

自分に合ったペンタブを選ぶ

デジタルイラストを描くうえで欠かせないペンタブですが、必ず自分にあったものを選びましょう。

作業するスペースにどれくらいの大きさのペンタブが置けるのか、本格的にデジタルイラストを描きたいのか、液晶タブレットが良いのか、予算はどの程度か等を踏まえたうえでペンタブを選んでください。

ペンタブを選ぶ際には、自分の使っているパソコンの画面と近いサイズのペンタブを選ぶと、ペンを動かした時と実際描かれる線に違和感が無くなるので一つの目安にしてくださいね。

ペンツールの機能を上手く利用する

イラストソフトのペンツールにはさまざまな機能があるので、ペンツールを上手く利用し、デジタルイラストの描き方を学んでいきましょう。

ブラシサイズやペンの種類はもちろん、ブラシ設定で自分の描きやすいように設定したり、ペンの質感を表現したいイラストに合ったものに変更することもできます。

まずは自分がどういったイラストを描きたいのかによって、設定を変えていくと良いでしょう。

有料のイラストソフトを使う

デジタルイラストの上達の一つとして、有料のイラストソフトを使うことが挙げられます。
「ちょっとイラストを描いてみたい」という程度なら無料のソフトでも構いませんが、本気でイラストを描きたい場合は迷わず有料イラストソフトを使いましょう。

無料のイラストソフトは機能制限のあるものが多く、サポートも充実していません。

それに比べ有料のイラストソフトは機能が豊富に揃っており、サポートやアップデートしてくれる等、無料のイラストソフトでは補えない面があります。

ですので、デジタルイラストで上達をめざすのであれば機能が豊富でサポートも充実している有料イラストソフトを使いましょう。

まとめ

この記事では、デジタルイラストの描き方とアナログイラストとの違いについて解説しました。

デジタルイラストにはデジタルイラストの、アナログイラストにはアナログイラストの良い点がそれぞれありましたね。

デジタルイラストであっても人物や背景等の描き方や上手さは日々の練習の積み重ねですので、そちらも一緒に練習するとデジタルイラストを描いた時に違和感のないイラストに仕上がります。

デジタルイラストを上達させたいのであれば、使っているペンタブやイラストソフトでの描き方を覚え、ブラシの設定等、自分の好みになるように設定をすると良いですね。