
「マンガが好きで、将来はマンガ家(漫画家)になりたい。でも専門学校に通うお金や時間がない」
そんな高校生の方は多いのではないでしょうか。
実は、マンガ家になるために必須の資格や学歴はなく、独学からデビューを果たした方も数多くいます。
とは言え、独学にはメリットだけでなくデメリットもあり、何をどう学べば良いか分からず悩んでしまう方も少なくありません。
この記事では、独学でマンガ家をめざす場合に必要なスキルや具体的な勉強法、デビュー・発表ルートに加え、独学と専門学校のどちらが向いているかについても詳しく解説します。
- 1.独学でもマンガ家になれる?
- 2.独学でマンガ家をめざすメリット
- 3.独学でマンガ家をめざすデメリット
- 4.独学でマンガ家になるために必要なスキル
- 4-1.キャラクターを魅力的に描く画力
- 4-2.ストーリーを組み立てる構成力
- 4-3.コマ割りや演出で物語を伝える力
- 4-4.デジタルツールを使いこなす力
- 4-5.最後まで作品を完成させる継続力
- 5.独学でマンガ家になるための勉強法
- 5-1.好きなマンガを模写する
- 5-2.プロのコマ割りや演出を分析する
- 5-3.ネームを何度もつくって構成力を鍛える
- 5-4.デジタルツールを実際に使ってみる
- 5-5.短い作品でも最後まで描き切る
- 5-6.作品を人に見てもらい改善する
- 6.独学でマンガ家をめざす場合のデビュー・発表ルート
- 6-1.SNS・Webで作品を発表する
- 6-2.新人賞に応募する
- 6-3.出版社の編集部へ持ち込む
- 7.マンガ家をめざすなら独学と専門学校どちらがお勧め?
- 7-1.独学が向いている人
- 7-2.専門学校が向いている人
- 8.短期間で確かな技術を身につけるなら専門学校がお勧め
- 9.マンガ家のなり方に関するよくある質問
- 9-1.マンガ家になるには何歳からでも遅くない?
- 9-2.マンガ家になるために資格は必要?
- 9-3.マンガ家になるためには何から始めれば良い?
- 10.まとめ
【目次】
独学でもマンガ家になれる?
結論から言うと、マンガ家になるために必須となる資格や学歴はありません。年齢や学歴を問わず、独学でデビューしたマンガ家も数多く存在します。
マンガ家をめざす場合、まず画力や、ストーリーを組み立てる構成力といった基礎スキルを身につけ、実際に作品を完成させることが第一歩です。
そのうえで、SNSや新人賞といった場で作品を発表し、編集者やファンの目に触れる機会を増やしていくことで、デビューへの道が開けていきます。
独学であっても、正しい順序で努力を積み重ねれば、プロをめざすことは十分に可能です。
>>マンガ家デビューするには?3つのルートや必要なスキル、専門学校選びのポイント等を解説
独学でマンガ家をめざすメリット
独学の最大のメリットは、自分のペースで学習を進められることです。好きなマンガや教材を自由に選び、絵を描く画力やストーリーを考える構成力等、自分が伸ばしたいスキルを重点的に練習できます。
専門学校に通う場合に比べて授業料等の費用を抑えられる点も魅力です。高校の勉強や部活動と両立しながら、放課後や休日等の空いた時間にコツコツ制作を進められるため、「今日からでも始められる」気軽さが独学ならではの強みと言えるでしょう。
独学でマンガ家をめざすデメリット
一方で、独学には注意しておきたいデメリットもあります。学習内容や制作スケジュールをすべて自分で管理する必要があり、自分の作品の問題点や技術的な弱点に気づきにくいという難しさがあります。プロの講師や編集者から継続的にアドバイスを受ける機会も、自分自身でつくっていかなければなりません。一人で作品制作を続ける中でモチベーションを維持することも簡単ではないでしょう。
こうしたデメリットを感じた際は、専門学校等、第三者から指導を受ける選択肢を検討してみるのも1つの方法です。
独学でマンガ家になるために必要なスキル
独学でマンガ家をめざすには、主に次の5つのスキルが必要です。それぞれのスキルがどのように作品づくりに関わるのか、詳しく見ていきましょう。
キャラクターを魅力的に描く画力
マンガに必要な画力とは、キャラクターの顔や体つきだけでなく、ポーズや表情、動き等を場面に合わせて描き分ける力を指します。そのためには、人体のバランスやパース、背景等、マンガ制作の土台となる基礎画力を身につけることが欠かせません。
ただし、正確に描けるだけでは不十分です。キャラクターの性格や感情を絵で表現できるかどうかが、読者の心を動かす作品づくりのポイントになります。
ストーリーを組み立てる構成力
どれ程絵が上手くても、物語が伝わらなければ読者の心には残りません。頭の中にあるアイデアを、具体的な物語として仕上げるための構成力が求められます。
キャラクター設定やプロットを練り、物語の始まりから結末までの流れを組み立てていきましょう。読者を飽きさせない展開を考えることに加え、限られたページ数の中で無理なく物語をまとめる力も、構成力の重要な要素です。
コマ割りや演出で物語を伝える力
マンガは、絵そのものだけでなく、コマの大きさや配置、セリフ、構図等によって物語を伝える表現形式です。読者の視線がどう動くか、どのタイミングでページをめくらせるかを意識した演出を工夫することで、より伝わりやすい作品になります。
こうした力を養うには、好きなプロの作品を読みながら、どのように情報を配置し、読者を引き込んでいるのかを分析することが近道です。
デジタルツールを使いこなす力
現在のマンガ制作は、CLIP STUDIO PAINT等のペイントソフトを使ったデジタル作画が主流になりつつあります。ペン入れやレイヤーの管理、トーンの貼り方、効果線の入れ方等、マンガ制作で使用する基本機能は一通り押さえておきたいところです。
とは言え、最初からすべての機能を覚える必要はありません。実際に作品をつくりながら、必要な機能を少しずつ習得していけば十分です。
最後まで作品を完成させる継続力
マンガ家をめざすうえでは、アイデアやラフのままで終わらせず、完成原稿まで仕上げきる経験が何より重要です。途中で満足してしまうと、作画からストーリー構成、コマ割りまでを一通り経験する機会を逃してしまいます。
最初から長編作品の完成をめざすのではなく、まずは短い作品を最後まで描き切ることから始めましょう。「完成させる→発表・応募する→改善する」というサイクルを繰り返すことで、着実に制作経験を積み重ねていけます。
独学でマンガ家になるための勉強法

先程紹介したスキルを独学で身につけるには、具体的にどのような勉強法が有効なのでしょうか。ここでは、今日からでも取り組める6つの勉強法をご紹介します。
好きなマンガを模写する
好きなマンガを教材にして、キャラクターや背景、ポーズ等を模写する方法は、独学の基本と言える勉強法です。可能であれば1コマだけでなく、1話を通して模写してみましょう。さまざまな構図や表情の描き方を、まとめて学ぶことができます。
その際は、ただ絵をなぞるだけでなく、線の使い方や構図の工夫等を意識して観察し、自分の画力向上につなげることが大切です。
なお、模写した作品は自分のオリジナル作品として公開・応募することはできません。著作権への配慮も忘れないようにしましょう。
プロのコマ割りや演出を分析する
プロのマンガを読みながら、コマ数やコマの大きさ、セリフの位置等を意識的に分析してみましょう。「なぜこの場面で大きなコマを使っているのか」「なぜここでページをめくらせる構成にしているのか」等、演出の理由を自分なりに考えてみることがポイントです。
分析を通じて気づいたテクニックは、次に紹介するネーム制作の際に積極的に取り入れ、自分の作品づくりに活かしていきましょう。
ネームを何度もつくって構成力を鍛える
キャラクターとプロットを固めたら、セリフや構図をラフに描き、ネームを作成します。一度つくって終わりにするのではなく、複数パターンのネームをつくり、読みやすさやテンポを比較することをお勧めします。
物語の矛盾点や冗長な場面に気づけるのも、ネームの段階ならではです。この工程で構成の甘さを修正しておくことで、完成原稿の質を大きく高められます。
>>【初心者向け】マンガのプロットとは?必要性や作成方法、チェックポイントを徹底解説
デジタルツールを実際に使ってみる
CLIP STUDIO PAINT等のデジタルツールは、実際に手を動かしながら覚えるのが上達の近道です。公式のチュートリアル動画やマニュアルを活用しながら、実際のマンガ制作に必要な機能から優先的に覚えていきましょう。
機能を覚えること自体を目的にするのではなく、作品制作の中で必要な場面ごとに使いながら習得していくことが、結果的に効率良くスキルアップする方法です。
短い作品でも最後まで描き切る
まずは4ページや8ページ等、無理なく完成させられる分量の作品から挑戦してみましょう。短い作品であっても最後まで描き切ることで、作画だけでなくストーリー構成やコマ割りまで、一通りの制作工程を経験できます。完成させた達成感がモチベーションにもつながります。
完成後は自分の作品を読み返し、改善点を整理して次の作品に活かすことで、着実にレベルアップしていけるでしょう。
作品を人に見てもらい改善する
完成した作品は、家族や友人、SNSのフォロワー等、第三者に見てもらいましょう。絵が上手いかどうかだけでなく、「ストーリーがきちんと伝わったか」「読みづらい部分はなかったか」等、具体的な観点で感想をもらうことがポイントです。
SNSの反応だけで作品の価値を判断せず、後述する新人賞や持ち込み等を通じて、編集者やプロから講評を受ける機会も積極的に活用しましょう。
独学でマンガ家をめざす場合のデビュー・発表ルート
作品が完成したら、次はいよいよ発表・デビューの段階です。独学でマンガ家をめざす場合、代表的なルートとして主に次の3つが挙げられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
SNS・Webで作品を発表する
X(旧Twitter)やpixiv、マンガ投稿サイト等のサービスで、作品を公開する方法です。多くの人に作品を見てもらえるチャンスをつくれることが、SNS・Web発表の大きなメリットと言えます。
継続的に投稿を続けることで読者やファンを増やせるだけでなく、投稿履歴が実績として積み重なり、その作品や活動が編集者の目に留まってデビューにつながるケースも少なくありません。
ただし、投稿する際は各サービスの利用規約や著作権に注意が必要です。無断転載等のトラブルを避けるためにも、事前にルールをよく確認したうえで作品を公開しましょう。
新人賞に応募する
出版社等が主催する新人賞に、完成した原稿を応募する方法です。近年は郵送だけでなく、Webから応募できる新人賞も増えているため、応募したい賞の募集要項を事前によく確認しておきましょう。
新人賞は、入賞をめざすことだけが目的ではありません。応募することで作品への講評を受けられたり、担当編集者との接点が生まれたりする可能性もあります。
なお、賞によって対象年齢やジャンル、ページ数等の応募条件がこまかく定められているため、応募する前には条件を必ず確認しておくことが大切です。
出版社の編集部へ持ち込む
完成したマンガを、出版社の編集部に直接見てもらう「持ち込み」という方法もあります。編集者から作品について具体的な意見をもらえることが、持ち込みならではの大きなメリットです。
持ち込みの受付方法や条件は出版社によって異なるため、訪問する前に必ず公式サイト等で最新情報を確認しましょう。
持ち込みの際に指摘された内容を素直に受け止め、次の作品に反映していく姿勢が、作品の完成度を高め、デビューに近づいていくうえで重要になります。
マンガ家をめざすなら独学と専門学校どちらがお勧め?
ここまで紹介してきた独学の特徴を踏まえ、独学と専門学校、それぞれがどのような人に向いているのかを整理してみましょう。
独学が向いている人
- 自分で学習計画を立て、継続して取り組める人
- 分からないことを自分で調べて解決できる人
- 好きな分野を自分のペースで重点的に学びたい人
- SNSや新人賞等を活用し、自分から作品を発表できる人
専門学校が向いている人
- マンガ制作に必要な技術を基礎から体系的に学びたい人
- プロの講師から作品へのアドバイスを受けたい人
- 同じ目標を持つ仲間と制作したい人
- 編集者や出版社等、マンガ業界との接点を持ちながらデビューをめざしたい人
- 自分一人では学習や制作を継続することに不安がある人
短期間で確かな技術を身につけるなら専門学校がお勧め
独学では、何をどの順番で学べば良いかを自分自身で考えながら進める必要があります。一方、専門学校であれば、マンガ家に必要な知識・技術を体系的に、効率良く学べる環境が整っています。
高校生のうちに独学で作品を描いた経験は、将来の大きな武器になります。そこに専門学校でのプロ指導を掛け合わせることで、自分一人では気づけない課題をクリアし、短期間で確かな技術を身につけることができます。
デッサンやクロッキー等の基礎画力はもちろん、「コマ割りのテンポが悪い」「ストーリーが途中で破綻する」といった独学では悩んでしまうポイントを、現役プロの講師がその場で添削し解決へと導いてくれるのが専門学校の大きな強みです。また、講師から自分の作品へ直接フィードバックを受けられることに加え、編集部や出版社等、マンガ業界との接点を持てることも大きな魅力と言えるでしょう。
専門学校デジタルアーツ東京のマンガ・イラスト学科は、マンガ制作を学べる専門学校の1つです。実践的なカリキュラムと充実した設備、少人数制のきめこまかな授業によって、マンガ制作に必要なスキルを効率的に養えます。
学校の雰囲気や実際の授業内容を確かめるためにも、まずは資料請求やオープンキャンパスへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
>>マンガの専門学校のお勧めは?マンガ家になるためのルートや進学先の選び方も解説
マンガ家のなり方に関するよくある質問
マンガ家のなり方に関してよくある質問と、その回答をまとめました。
マンガ家になるには何歳からでも遅くない?
マンガ家をめざし始める年齢に、決まりはありません。何歳からでも目標にすることは可能です。ただし、早くから努力を始めたほうが技術を習得しやすいのも事実です。少しでも興味があるなら、今日からできることを始めてみましょう。
マンガ家になるために資格は必要?
マンガ家になるために、必須となる資格はありません。資格を取得することよりも、実際に作品をつくり続け、画力や構成力等のスキルを身につけていくことのほうがはるかに重要です。
マンガ家になるためには何から始めれば良い?
まずは好きなマンガを読む、模写する等、取り組みやすいことから始めてみましょう。そこから徐々に、オリジナル作品の制作へとステップアップしていくのがお勧めです。
進学も視野に入れている方は、専門学校のオープンキャンパス等で、実際の学習環境を確認してみると良いでしょう。
まとめ

マンガ家になるために必須の資格や学歴はなく、独学からデビューをめざすことも十分可能です。ただし、独学には自己管理の難しさや、客観的なアドバイスを受けにくいというデメリットもあります。
短期間で確かな技術を効率良く身につけたい方には、専門学校という選択肢もお勧めです。専門学校デジタルアーツ東京では、資料請求や体験入学を随時受け付けています。マンガ家への一歩を踏み出したい方は、ぜひお気軽にご参加ください。
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